連日報道される新型コロナウイルス関連のニュース。
人よりも繊細なHSPと呼ばれる人たちは、過度な刺激に敏感なためにモヤモヤしたり閉塞感を抱く機会が多いのではないかと思います。
元々あまりアクティブではない傾向のあるHSPの人たちは、普段から大勢の人の集まる場所には足を運ばない傾向はあるでしょう。
それでも、普段の買い物や止むにやまれない外出などの機会は少なからずあるかと思います。
「エレベーターの中で乗り合わせた人が咳込んでいた。しかもマスクをしていない」
そのような時に感じた不安感、感染したらどうしよう…というような過剰な恐怖に対して、どう心を解きほぐしていけばいいのか。
HSP(敏感すぎる人)の視点から、考えていきたいと思います。
なお、当記事で述べているのは現実に症例の出る前の“取り越し苦労”の話です。
専門家からは「症状を見て新型コロナウイルスへの感染を判断することは難しい」という意見が出ています。
発熱や倦怠感など具体的な症例の出ている方は厚生労働省のサイトを参考にするなど、信頼できる情報元を当たっていただくことを推奨します。
筆者は医療従事者ではありませんので、感染防止に対する具体的な対策を提示する立場にはありません。
ですがせめて当記事を読んでいる方の心のモヤモヤをわずかでも緩和できれば幸いと思います。
HSPとは? なぜ周囲に影響されてしまうのか
HSPとは(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、人の言動に動揺しやすかったり、ささいなことで悩んでしまう気質の人をいう言葉です。
精神疾患ではなく、その人が生まれながら持っている「気分の傾向」あるいは「個性」といってもいいかもしれません。
HSPとは 一般に繊細・神経質・内向的と 言われる人たちが持つ「気質」です。
生まれ持ったものですが決して病気ではなく
世の中のタフな人と
そうではない敏感な人とを2タイプに分けた、ただの概念に過ぎません。引用元: HSP診断テスト
上に引用した診断テストによると、私はどうも非常に強いHSPのようです(スコア133)
HSPであることは、この社会ではどうしても生きにくさを感じてしまう場面が多々あります。
世の中は社交的でタフ(あるいは鈍感)な人たちに開かれていますので、内向的な人やHSPには居心地の悪い場所は多々あるでしょう。
これに加えて、新型コロナウイルスの流行です。
世の中の様々なことからストレスを感じやすいHSPの人にとっても、なお一層厳しい日々が続いているのではないかと思います。
正直、外出の自粛等ならば内向的な人間にとってそこまで苦痛ではないかもしれません。
あくまでもアクティブで社交的な人と比べての場合ですが。
もくじ
HSPが新型コロナウイルス報道から受けた印象
新型コロナの最前線で戦っている医療従事者や、電話対応に追われる保健所等の関係機関の方には頭が下がる思いでいっぱいです。
現在、新型コロナウイルスに感染した方の一刻も早い回復を願うばかりです。
残念ながら亡くなってしまった方に対して、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
20年の年初めには、多くの人にとってまさか世界中がこのような災厄に見舞われるとは夢にも思わなかったのではないでしょうか。
事が明るみに出た1月中旬から2月、そして感染が世界規模に広まっていった3月以降、連日ニュース報道は新型コロナ一色でした。
テレビなんて見なければいい話ではありますが、親などが見ていればどうしても目に入ってしまうこともあります。
特に神経が細かい人でなくても、連日の新型コロナウイルスに伴う各種の報道からはストレスを感じざるを得ないのではないかと思います。
経済的な打撃も08年の金融危機リーマン・ショックや11年の東日本大震災に比肩する打撃を受けてしまいました。
外食産業や旅行・宿泊業界などは、どれほど深刻な影響を受けてしまったのか、当事者たちは本当に大変な思いをされているのでしょう。
「自分はコロナウイルスに感染している」と言って偽計業務妨害罪で逮捕される者に唖然としたり。
街頭インタビューなどでも「自分は感染しないと思っている」無神経な人間に苛立ってみたり。
志村けん氏という稀代のコメディアンを失ったことも、多くの人にとって痛恨事でした。
日夜報道される感染者数の数やクラスターの発生に、どうにかならないものかと嘆息したり。
出口が見えないというのは、焦燥感をかき立てるものです。
11年の東日本大震災は「復興」という未来を見ることができましたが、20年の新型コロナはやすやすと終息する気配を見せてはくれません。
特に身内に重症化しやすい高齢者などがいる場合は必要以上に警戒をしたり神経を使ってしまいます。
ネットなどで検索しても、終息についての光明が見えてこないのが実情で、いっそうモヤモヤするのが正直なところです。
当ブログの更新頻度が減ってしまったのも、このような渦中で内向的な人に何をどう情報発信していくか考えあぐねているからでもあります。
なので自身の気持ちに整理をつけるためにも、あえて新型コロナに対して感じたことを書いていこうと思いました。
外出先で不安に感じる瞬間と緊急事態宣言の影響
現在多くの自治体で不要不急の外出の自粛が言われています。
元々めったに外出することのない私ですが、新型コロナウイルスが日本でも流行し始めた頃から、さらに外出を控えるようになっています。
とはいえ生きるために必要となる最低限の買い出しはしないといけません。
そんな時にどうしても気になるのが、他人との接触ではないでしょうか。
政府は4月7日に緊急事態宣言を出しました。対象は東京など7都府県で、期間は1か月程度。
法的な拘束力はなく、また海外の「都市封鎖」のようなことは行わず、公共交通機関の運行や食料品店の営業などの経済社会活動は可能な限り維持されます。
実感としては、20年の新型コロナウイルスは09年の時よりも社会に与えた影響は大きいと言えるのではないでしょうか。
特に私たちに与えた心理的な影響は、はかり知れません。
たとえば満員電車やエレベータ内でマスクをしていないのに咳込む人と出くわした際の、周囲の殺気にも似た空気感。
スーパーなどで血相を変えて買い占めに走る人々。
マスクを求めてスーパーやドラッグストアの開店前に並ぶ人たちの雰囲気に気圧された人もいるのではないでしょうか。
必要に迫られての外出でも、そのような人たちと遭遇することで何とも言えない嫌な気分になることも多いのではないかと思います。
もちろんマスクを着用し、手洗いやアルコール消毒を徹底しているつもりでも、万が一感染してしまったらと心配しすぎてしまったり。
HSPの人にとっては、外出は何とか我慢できても、何となく気の休まる時がないような心持ではないでしょうか。
そうした人のために、気がまぎれる方法を考えたいと思います。
気分をそらすために好きなことに集中してみる
いつ事態が終息するのか、4月現在まだ見えていない中で、自粛生活を続けるのは精神的にも疲れる部分は多いかと思います。
普段あまり積極的に外に出ることはない、私のような人間でさえそう思うのですから、アクティブな人にとってのストレスはいかばかりかと思うところです。
ストレスを発散するためには好きなことをするのが一番で、何かに夢中になっていれば人は心配事をつかの間でも忘れることができます。
しかし、そうは言ってもHSPや・内向的な人にとっては、現状かなり精神的な負担は大きいのではないかと思います。
気休め程度かも知れませんが、以下の記事も参考になれば幸いです。
内向的な人のために家の中で出来るリラックス法は、以下の記事にまとめました。
これに加えて、自分の趣味と呼べるものがある方ならば、家の中でも快適に過ごすことができるかと思います。
テレビが不快なら、VOD(ビデオ・オンデマンド)で好きな動画を楽しむのもアリ
コロナ自粛生活のためにVOD(ビデオ・オンデマンド)を利用するのも手でしょう。
ただ、元々映像コンテンツ好きな人でないと、そればっかりというのはきついかも知れませんけれども。
私の場合は以下の記事+10年代おすすめアニメの記事を書くために各種サブスクのサービスを利用しています。
定額制ゆえに、普段あまり見ないような作品(録画もしないようなもの)を何となくつけていたら面白かったという例も多々あります。
生まれる前の作品を見て、当時のアニメ業界を想像して観るのも楽しいものです。
ちなみに以下の記事はオタク・マニア層に向けたおすすめランキングです。
まとめ
コロナ禍はいつ終息するのか。
現在、人類のほとんどがその時期を待っている状況です。
そんな中で医療従事者ではない私たちができることは限られています。
感染しない。人に感染させないために密閉、密集、密接の「三つの密」を避ける。
外出自粛等、実にシンプルですが意外とストレスが伴うものです。
特に感受性が鋭かったり、物事を気にしすぎるHSPの方にとっては心労が重なってきているのではないでしょうか。
1918年のスペイン風邪は当時の世界人口の4分の1である5億人がかんせんし、終息まで3年かかりました。
ひょっとしたら季節性インフルエンザと同じく、定着してしまうのかもしれません。
人類がコロナを恐れなくて済むような未来は遠いかも知れませんが、決して夢物語ではないと信じたいものです。
最後に、新型コロナとは関係の内容ですけれども、先日読み返してみたら面白かったので、ジャレド・ダイアモンド氏の代表作を紹介しておきましょう。