この記事は「引き寄せの法則」について実践した結果について書いたものです。
どちらかと言えば懐疑的な記事になりますが、なるべく中立の目線で客観的に検証したつもりです。
引き寄せの法則で願いが叶った、という内容ではありません。
全肯定したい方は別の検索結果に向かうことをおすすめします。
【引き寄せの法則】を簡単に説明
自分が発した波動、周波数、エネルギーと同じ現実がやってくる…
これが、引き寄せの基本的な考え方です。
ネットでは肯定派と否定派の二者択一。だから、あえて客観的に書いてみる
「引き寄せの法則」をネットで検索した場合、ものの見事に全肯定か全否定のどちらかに意見が偏っています。
たしかにこの「法則」の科学的根拠は眉唾ですが、世の中にあるほとんどの考え方には良い面と悪い面があります。
もちろん、いじめや暴力など、誰かを傷つけてしまう行為を肯定するなんてことは論外です。
では、「引き寄せの法則」は全てインチキで、完全否定されてしかるべきものなのでしょうか。
私がこの記事を書いた理由はここにあります。
多くの成功者や著名人の発言から「法則」に当てはまるものが引用されています。
物事の考え方としては、参考になるものも多いのは確かなことです。
冷静に起こったこと、気づいたことを記してみました。
私が「引き寄せの法則」を実践してみて気づいたこと。
こんな方におすすめ
- 「引き寄せの法則」って本当に効果があるのか半信半疑な方
- 実践してみたけど、イマイチ効果が出ていない方
- ひょっとしたら、インチキではないか? と気づいた方
最初に結論から言いましょう。
「宇宙にお願いすれば100万円が手に入る~」
このような安易な願いは、まず叶わないし、そのような考えにすがるべきではないでしょう。
懐疑派にとっては一笑に付すような「世迷い言」です。
しかし肯定派にとっては本気で起こりうる可能性のある「奇跡」引き寄せ可能だと信じています。
どちらが正しいかは置いておいて、私も実践してみました。
結果として気づいたことがあります。
目標を持って努力し、リサーチし、対策を考え、行動し、結果を出していくことと、スピリチュアルとは何の関係もありません。
「思っただけで願いが叶う」
この考え方ではまず成功は難しいでしょう。
たとえば、絵が上手くなりたいと思って宇宙に100万回お願いしたとしても、絵は上手くなりません。
絵が上手い人の模写を、試行錯誤しながら100枚、1000枚と描いていけば確実に上手くなります。
これは宇宙の法則でも何でもありません、ただの事実です。
才能も特に関係ありませんよ。
大事なのは「ちゃんと見て描く」「続ける」これだけです。
「引き寄せの法則」の考え方に従って、行動すること自体はアリだと思います。
内向的な人にとって、「引き寄せの法則」は自分のペースで気楽にできるため、相性は良い。
それが問題でもあります。
内向的な人の心の弱さ、危うさに落とし穴があるのも事実です。
うさんくさい情報商材、怪しげなセミナー、等々…
「引き寄せ」のために大量のお金を浪費してしまうことになりかねませんし、時間も無駄にしてしまいます。
私が実戦して気づいたこととその理由を述べていきます。
あなたの貴重な人生の時間を無駄にしないための一考になれば幸いです。
読んだ本、実践したこと
引き寄せの法則 エイブラハムとの対話
ザ・シークレット
神との対話
主にこの3冊をテキストとして使いました。
とにかく本を繰り返し読んで、成功をイメージする。
ときには願いを紙に書き、コルクボードに貼ったりもしました。
もちろん他の本にも手を出しました。
市場には、たくさんの大量の「引き寄せ本」があふれており、甘く優しい内容で私たちを誘惑していますからね。
引き寄せの実践者は、次から次にその手の本を購入してしまう傾向があります。
こうなると本末転倒かなと思います。
具体的に願ったこと・得られた結果をまとめてみると…
・マンガ雑誌で連載を勝ち取るため、まずは読み切りを掲載させる。
・アンケート上位になったイメージを持ち続け、「即戦力として通用する」完成原稿を作る。
・毎日、願望を実現した自分のイメージを思い浮かべ、常にワクワクした気持ちで生きる。
・ネガティブなことは考えない。口にしない。
「引き寄せた」もの…
・結果として、とある漫画の新人コンテストに入選?しました。
・しかし担当者とのコミュニケーション不足もあり、企画は頓挫してしまいました。
・この直後、先にweb媒体での連載も終了し、自然災害(大雪)にも見舞われ、身内に不幸があるなど、災難が次々に押し寄せ、心が折れかけました。
この段階で私はいっさいの「引き寄せの法則」にとらわれた生活をやめました。
しばらく停滞していたと思いますが、その間も手は動かしていたと思います。
・すると、思いもよらないところからお話があり、1年間の雑誌連載を経験することができました。
多少ぼかしてはありますが、おおむねこのような流れになります。
疑問①「引き寄せの法則」は人間を成長させない。
どうやら「願う」だけでは人はあまり成長しないようです。
引き寄せの法則のプロセスである「願う」→「叶う(受け取る)イメージ」
これに「行動」が伴って、はじめて成果が得られます。
失敗しても、その原因を分析すれば次に活かすこともできるし、対策も立てられます。
これが成長です。
しかし、人生の選択肢を「引き寄せ」だけにゆだねてしまうと、このプロセスがおろそかになります。
疑問②引き寄せの法則とは「こじつけ」ではないか?
たとえば「引き寄せの法則」を実践していて、思わぬアクシデントで嫌な思いをすることがあったとします。
「あれ?」って思うわけです。
「望んだ結果にならない理由」は引き寄せの法則のテキストに書かれています。
「潜在意識でネガティブなことを望んでいたから」「本当は無理だと思ってたからブレーキがかかった」等々…
「人は1日10万回思考している」なども、よく聞く言葉ですよね。
これらの思考すべてをポジティブなものにするのは難しいでしょう。疲れてしまいます。
自然体でいいのかなと思うようになりました。
疑問③「大いなる意思」は、ピンポイントで個々の人間を救えるだろうか?
神様がいるとかいないとか、大いなる意思だとか宇宙だとか…
呼び名は違えど、引き寄せの法則って、結局スケールの大きな存在にお願いするわけですよね。
しかし、細胞レベルで考えてみたら、私たちだって、とてつもなく大きな存在です。
私たちが風邪を引いたとします。体を休めれば治りますよね。
ただ、細胞ひとつをピンポイントで治すことはできるでしょうか?
宇宙が完全無欠であるとします。
とほうもない大きさの宇宙が、ちっぽけな存在の私たちにどれほどの影響を与えるでしょうか。
ある意味で、人体もまた宇宙のようなものです。
私たちが細胞ひとつを意識できないように、宇宙もまた特定の個人に影響を与えられるのかと、疑問に思った次第です。
疑問④利益を得るのは需要と供給の問題でしかない。
砂漠でストーブを売るにはどうすればいいでしょうか?
「砂漠の夜は寒い」という需要に気付くことです。
砂漠=熱い、という先入観があるので私たちはなかなか思いつきませんが、砂漠は昼夜で寒暖の差が大きいのです。
引き寄せの法則とは、何の関係もありません。
1848年米国カリフォルニア州で起きたゴールドラッシュでもっとも儲けたのは誰でしょう?
金脈を探し当てた採掘者ではありません。
米国の著名な投資家ピーター・リンチ氏の言うところによれば、テントやスコップを売った人です。
あるいは、破れにくい丈夫なズボン=ジーンズを売ったリーバイ・ストラウス氏と言ってもいいでしょう。
どちらにせよ、金脈とは関係ないところで富は築かれています。
この事実は「引き寄せの法則」と結び付けられるでしょうか?
願いの強さで言ったら、「黄金を掘り当てる!」と、もっとも強く思っている人がいちばんの富を引き寄せても良かったはずでした。
しかし現実は需要を見極め、必要なものを供給した人が成功者となっています。
やみくもに願うだけでなく、さまざまな視点で物事を捉えるのが成功への道です。
この考えは恋愛にも応用できます。
疑問⑤運・不運は確実に存在しているがゆえに…
ここまでの4項目は、もっぱら「引き寄せの法則」を疑いの目で見て書きました。
この「法則」の真偽は定かではありませんが、運不運は確実に存在していると言わざるを得ません。
単なる偶然に過ぎないという意見もありますが、偶然にしてはあまりにも個人差がありすぎるわけです。
太古の昔から、洋の東西を問わずに運不運という概念が存在しており、ある意味で人類にとって重要な概念であり続けました。
まとめ
うじうじと悩んで、引き寄せに頼った私が「これだ」と思った考え方は、松下幸之助のこの名言でした。
どんなに悔いても過去は変わらない。
どれほど心配したところで
未来もどうなるものでもない。
いま、現在に最善を尽くすことである。
松下幸之助
このような心の持ちようを軸に、淡々と自分のやりたいこと、思ったことを行動して形にすることを心がけています。
いかがだったでしょうか。
現在も引き寄せの法則を実践している方で、効果がない方や裏目に出てしまっている方は、少しだけ視点を変えてみるのもいいと思います。