職場の雰囲気が悪い。
たたでさえ何かとストレスの多い仕事で、そんなことになったら最悪です。
特にHSP(とても繊細な人)や、内向型と呼ばれる気質の人にとっては、雰囲気の悪い環境で仕事をするのは本当に辛いことです。
ただでさえ刺激に敏感で、会社で働くのが苦手な傾向のある内向型の人が、そうした職場に当たってしまうのはとても苦しいものです。
雰囲気の悪い職場の改善方法としてよくあるのが、「積極的にコミュニケーションを取る」という方法ですが…。
確かに連絡を密に取ることで、連係ミスをなくし、仲間意識を高める効果は期待できるでしょう。
でも、積極的なコミュニケーションが苦手な内向型にとってはこれも辛いのではないかと思います。
外向型の人にとっては「甘ったれるな!」と言われるかもしれませんが、そもそも刺激に対する感度が違うのです。
人と接するだけで気が重いという人だってたくさんいます。
そんな内向型にとっては職場とは「居心地のよくない場所」であることが多いでしょう。
もちろんこの社会には素晴らしい職場はたくさんあります。
ただ現実問題としては良い職場の5倍くらいの数が雰囲気の悪い職場ではないでしょうか。
そうした職場に当たった際に、押さえておきたい心がまえを紹介します。
まずは雰囲気の悪い職場の特徴を掘り下げてみましょう。
雰囲気の悪い職場の5特徴
雰囲気の悪い職場の原因は様々ですが、問題のほぼすべては人間関係に起因するものではないでしょうか。
たとえ業績が良くても、職場の人間関係に問題がある職場は雰囲気が悪くなってしまうでしょう。
もちろん業績が悪くなってしまえば、それに引きずられるように雰囲気も悪くなってきます。
業績が悪くなると人間関係もギクシャクしだし、負のスパイラルに陥ってしまいます。
この社会は外向的な人のために大きく門戸が開かれています。
基本的に私たち内向型はアウェー感いっぱいの職場で働かざるを得ないことも多いでしょう。
人間関係は逆境をはねのける力を授けてくれる。
確かにそうかもしれませんが、何事にも限度というモノがあります。
精神的・肉体的に追い詰められ、取り返しのつかなくなる前に転職を考えるのもひとつの方法かもしれません。
人生の転機となる
職場の雰囲気を見極めることも、第一段階として重要ではないでしょうか。
雰囲気の悪い職場の特徴は、大きく5つに分けられます。
注意
・人間関係がギスギスしている。
・部屋が暗い。ゴミや不要品が散乱している。不衛生な環境。
・悪口や陰口が多い。
・理不尽な社内ルールがある。
・上司によるパワハラが横行している。
・意見の合わない人たちが社内カースト上位。
人間関係がギスギスしている
人間関係がギスギスしている職場は、そこにいるだけでも苦痛です。
ノルマがキツイ。
過酷な競争にさらされる。
体育会系にありがちなのが、根性論や理不尽な社内ルールではないでしょうか。
中には強いリーダーシップと思いやりのあるホワイトな体育会系の人もいるでしょう。
その一方で、飲み会が多かったりチャレンジと称した無理難題を吹っ掛けられるブラック体育会系もあります。
社内カースト上位をブラック体育会系が占める場合、文化系の社員とは気持ちに温度差が生じています。
また、努力が報われない職場環境で、一部の人だけが特別扱いされている環境も、人間関係がギスギスしやすいのではないでしょうか。
これに加え、ごく一部でもネチネチ嫌味を言ってくる人や、あいさつを返さない人などがいると、それだけで雰囲気の悪い職場となる可能性があります。
このような職場環境では、必然的に悪口や陰口が飛び交うのではないでしょうか。
陰口や悪口が多い
世の中には本当にいろいろな人がいます。
私のつたない人生経験においても、常軌を逸したような人には何度か遭遇してきました。
それなりの会社であろうと、嫌な奴や悪い人は存在しています。
これを読んでいる方の中にもそのような経験をお持ちの方も少なくないのではと思います。
具体的に書くことははばかられますが、あいさつ代わりに人の悪口を言う人がいます。
過去に雑談の70%くらいが、その場にいない人の陰口や噂話の人がいました。
人間が集まれば、多かれ少なかれ話題になるのは人のうわさ話。
さすがに聞いてる方もうんざりして来ますが、こういう人が責任のある立場だとどうしようもないでしょう。
もっとも、そうした人は遅かれ早かれ墓穴を掘って職場を去っていくことが多いですけれども…。
意外とその手の人間に限って世渡りが上手かったり経営陣とコネがあったり…
自分ではどうすることもできない状況も考えられます。
具体的な解決策(内向型向け)
職場の雰囲気が最悪なとき、気をつけなくてはならないことはご自身の心が挫けてしまわないように心がけることです。
自分以外は全員敵みたいな環境であろうと、本当に許せない人はごく少数ではないでしょうか。
中には体育会系の雰囲気に馴染めない等の状況もあるかと思います。
他人を変えることはできません。
ましてや周囲の環境を改善するのは相当に難しいと言わざるを得ません。
自分自身が転職に向けて動くか、そのために資格を取ったり準備をする方が現実的でしょう。
転職エージェントなどを頼るのもいいかも知れません。
人間、追い詰められている時は正常な判断を下せない場合も多いでしょう。
うつ病を併発している可能性だってあります。
1人で思いつめないで、専門家に相談してみるのもひとつの手でしょう。
自分を責めない
たとえ、どうしようもない環境であろうとも自己否定しないことです。
これは苦しい立場に置かれた際の大前提です。
こうなったのは自分のせいかもしれない…。
あの時の失敗が今に響いている…。
こんなことなら、もっと勉強しとけばよかった。
アイツがあんなことさえ言わなければ良かったのに…。
前世からの因縁か?
人間が変えられるのは現在そして未来だけです。
過去の失敗からは学ぶことはできても、なかったことにはできません。
打ちのめされた時に、自分を否定したい気持ちは誰にだってあります。
人を責めたい気持ちだってあるでしょう。
この二つは手っ取り早いネガティブな思考であるばかりでなく、将来に何の展望もない思考だと断言できます。
自己否定と誰かを責めることは「自分にとって全くプラスにならない思考」です。
自己否定と誰かを責めることをやめる、ということを意識するだけでも良いでしょう。
いきなりプラス思考に何てなれないし、むりやり自己肯定感を持ったって無理をしているので反動は来ます。
最悪な思考を止めることだけでも、状況を好転させるキッカケになるので強くお勧めします。
心を許せる人を1人以上作る
敵だらけの職場でも、中立的な立場の人はいるものです。
最初から信頼関係を築くのは難しいかも知れませんが、あいさつや雑談をキッカケに、少しだけ距離をつめるのもいいかも知れません。
その際は自分の不満などは決して打ち明けず、当たり障りのない話で何となく共感し合えるような関係が良いかも知れません。
心を許せると言っても大人同士なので、距離感はとても大切になります。
内向的な人にとってはグループでの対話は苦手ですが、話しやすい人との一対一か小人数なら何とかこなせます。
内向型は意味のある会話が好きなので、気の合う人だったら打ち解けることも難しくはありません。
ただ、あまり踏み込みすぎるのも危険かもしれません。
「この人なら何でも話せる」
そう思って自分の気持ちを100%全開で伝えるのはお勧めしません。
居心地の悪い職場である以上、カンタンに心を許すと思わぬところで足元をすくわれることもあります。
つかず離れず、何となく良い関係を続けることができたら、中立グループを起点に状況が改善する可能性はあります。
慎重に距離を取りつつ、それとなく苦しい立場を相談してみるのも良いでしょう。
転職を考える前の心がまえ
こんなことを書くのも何ですが、環境を変えようと思って行動してみた結果、現在よりもさらに悪い境遇になることもあります。
雰囲気の悪い職場にうんざりして転職した先がブラック企業だったなんてことは、よくある話です。
こうして災難から逃れるように職を転々とするようになってしまう人も実際にいました。
災難とは、畳みかけてくるものです。
最悪のときに限って、さらに最悪なことが起こるものです。
引き寄せの法則ではありませんが、悪いことが重なる経験をした方も多いのではないでしょうか。
なので、こうした決断は慎重に行うべきだとは思います。
最悪に最悪が重なるリスクを理解した上で、決断すれば意外と何でもなかったりするものです。
嵐はいつか止むものですから。
まとめ
内向的な人にとっての雰囲気の悪い職場の特徴と、改善策についてまとめてみました。
・人間関係がギスギスしている。
・部屋が暗い。ゴミや不要品が散乱している。不衛生な環境。
・悪口や陰口が多い。
・理不尽な社内ルールがある。
・上司によるパワハラが横行している。
・意見の合わない人たちが社内カースト上位。
人によってストレスに感じるポイントはそれぞれかと思いますが、このような環境だと気持ちよく働きにくいのではないかと思います。
もっとも、災害救助などの現場では不衛生な環境などとは言ってられませんでしょうが。
大変な現場で働いている方には頭が下がる思いです。
また業種などによっては、ここに上げた以外にも雰囲気の悪くなる原因があるかとは思います。
いずれにせよ、大切なのは人のせいにしない、自分を責めない。
転職も含めた具体的な対策を検討する。
その際には自己のメンタルケアも非常に大切になります。