生きづらい人の特徴
- ささいなことに心が乱される人
- 繊細過ぎて社会活動に支障を感じる人
- 人付き合いが苦手。うまくいっても疲れてしまう人
この記事はそんな方のために書きました。
書いている私もおそらくHSPです。
心理学の専門家ではないため、あくまでも読み物としてお楽しみいただければと思います。
タイプの違うキャラクターを交えて、様々な視点から考察を行いました。
心理カウンセラーに相談するのに気が重い人などに対して、初歩的な参考になればと思います。
こちらの記事を下敷きにして、専門家の門をくぐるのも良いかと思います。
HSPとは?
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン )の略です。
とても感受性が強く、繊細な性格で、あらゆる刺激に対して敏感な人のことが当てはまるようです。
「気質」という言葉が示すとおり、病気でも障害でもありません。
生まれもった気質です。
HSP診断テスト
- 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる。
- とても良心的である※1
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている。
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる。
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる。
- 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
出典:『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著 冨田香里訳 ソフトバンククリエイティブ ※上記の本に載っていない項目についての訳は久保言史による
Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソンAre You Highly Sensitive?
該当する箇所が少なかったとしても、強くあてはまるようならば、HSPの可能性があるようです。
以下の記事は、HSP気質の適職とも言われるクリエイター系のフリーランスで生活した著者による実体験を含めた記事です。
感受性が強く、繊細な性格の人が生きにくい理由
たとえHSP診断では該当しなくても、内向的だったり、繊細な人の多くが、この社会を生きにくく感じているのではないでしょうか。
その理由は、この社会がハッキリと次のような先入観(イメージ)で成り立っているからです。
ココがポイント
外向的な人=正しい・肉体的にも精神的にも強い・活動的・社交的
内向的な人=弱々しい・問題を抱えている・内向的
10年代後半にかけて、ゆっくりとではありますが、繊細な人が生きにくい世の中は少しずつ良くなっていることは確かです。
ですが、無神経な人、もしくは些細なことは気にならない人が社会の中心に存在している事実は変わりません。
それは人間の集団の宿命でもあります。仕方がないでしょう。
こんなことをリアルで言ってしまったら、「そういうものだ。我慢しろ」わがままとも身勝手とも言われるのがオチです。
だから、ネットを通じて繊細な人同士が気持ちを共有できたらと思います。
繊細な人にとっては、たった一人でも自分の所属する集団内に声の大きい、無神経な人がいるだけでとても居心地が悪く感じるものです。
同調圧力に負担を感じたり、生きづらさから解放されるためには自分を変えるしかありません。
そのために少しでもお役に立てる考え方を提示できたらと思います。
内向的な人が傷つかないために、書いた記事です。
HSP気質の人が社会でうまくやっていくための秘訣
- 自分が感受性が強い人間であることを認め、決して自己否定はしない。
- 嫌なことは極力しない。どうしてもしなければならない嫌なことがあったら、感情はこめずに機械的にやる。
- 周囲の環境のせいにはしない。人に理解してもらおうと思わない。自分は自分、人は人。
- 洞察力や理解力などが鋭い人は、その長所を活かす。
- 読書をする(哲学・良書と名高い本を読む)または映画を見る
- 強い刺激を受けたら、心を休ませる(1人の時間を絶対に作る!)
感受性が強い繊細さんだとしても、自分のことは否定しないで
1を補足します。
内向的な人間、感受性の強い人にとって自己否定は絶対に避けなければならない気持ちです。
ただでさえ他人の(多くは悪気がなく言った)言葉に、必要以上に傷ついてしまうこともあるかと思います。
落ち込んでしまった時、こちらの記事をオススメします
世の中には「その人のためを思って」善意で否定してくる人や、ろくに物事を考えもせずに否定してくる人さえいます。
数としては多くないはずですが、否定のコトバは強いので印象に残ってしまうことも多いでしょう。
感受性の強いHSPならば尚更です。
人一倍感受性が強いために誰かの影響を受けやすい性質を持っていますが、誰に否定されたとしても、ご自身の心だけは見捨てないでほしいです。
嫌なことをしなくてはならないときは、感情をこめずに機械的に淡々と行う
これについては、接客業などの業種で「感情はこめずに機械的にやる」という心がまえは批判もあるかと思います。
補足しますと、決して無表情な棒読みで接客をすべしと言いたいわけではありません。
むしろ逆です。
感受性が強い人間ですと、お客様の些細な表情の変化もくみ取って「ご機嫌を損ねてしまったかな」と深読みし、平常時の対応ができなくなることがあります。
ですが、HSP気質の人が気になるほどには、一般的な世間の人たちは無頓着です。
それがゆえにお客様は優しくもあり、厳しくもあるのですが、HSPの人が接客をせざるを得ない場合、その繊細さを手放すことで安定した接客が可能になります。
無の境地が理想ですが、ルーティンで黙々とこなすのが精神的な負担を軽くします。
自分は自分、人は人
3については、HSP気質に関係がなく、考え方の問題です。
極私的な意見ですが、内向的な人間が他者(外)の影響や他者(外)に対して理解してもらおうと思っている時点で、矛盾があるように思います。
もちろん混在型など、どちらがもっとも居心地がいいのか容易に判断ができないケースもあるでしょう。
大事なのは心のアンテナを立てることです。
自分が何者になりたいか、何が好きか、どうありたいか…
心の奥底に問いかけて、嘘偽らざる本心と徹底的に対話を行いましょう。
その結果…
他人との比較で自己を規定したいのならば、外向型で良いでしょう。
100%内向型という人は稀です。
自分では内向型だと思っていても、そうでないかも知れません。
無理のない方向、こころが苦しまない方向を模索していきましょう。
しかし内向型の人にとっては、つい考えすぎてしまう気持ちがあります。
人間は社会的な生き物なので、つながりに苦しむこともあるでしょう。
こちらの記事も参考になるかもしれませんのでおすすめです。
もしも誰かにマウントを取られた時は
周囲との関係性で、マウントを取られたり悔しい思いをされた方はこちらの記事をおすすめします。
HSPで友人関係に悩んだ時は
HSPは繊細すぎるがゆえに人間関係では間違いなく苦労するでしょう。
特に仲の良かった友達グループと価値観や趣味が合わなくなってきたときなど、モヤモヤした思いを抱えながらズルズルと関係を続けてしまうこともあるでしょう。
そんな方の参考になればと思い、友達グループから抜ける方法や距離の取り方などを自分なりに考えてみました。
また、グループではなく個人でも何となく「価値観が合わなくなったなー」と思う方には、こちらの記事も参考になるかもしれません。
洞察力や理解力が鋭い人は、その長所を活かす。
たとえば生きづらさを感じていたとしても、それがゆえに見えるもの感じられることがあります。
少なくとも、あまり動揺したり傷ついたりしない人には決して理解できないような心の動きを察することができます。
無神経な社会は私たちを苦しめるかもしれませんが、生きづらさは逆に長所にもなり得ます。
この記事が、繊細すぎて苦しんでいる人すべてに届くとは思ってはいませんけれども、たった1人でも苦しんでいる人の助けになればと思っています。
助けと言うのはおこがましいかもしれません。
励ましのキッカケで十分かもしれません
私もまた些細なことに不必要に傷ついてきた人間として、同じような境遇の人の心に少しでも寄り添えたらなぁ…と思うばかりです。
人生は有限です。限られた時間の中で、できることは限られてしまいます。
嫌が応もなく…
ならば悔いのないように、持って生まれた気質と磨き上げた能力で、
自分のできることをやるのが良いかなと思います。
HSP気質の方におすすめしたい映画
感受性の強く、繊細な方におすすめの映画を紹介します。
内向的な性格である私が厳選したものです。
グロテスクな描写や、刺激の強いシーンは少なめの映画が多いのでHSPの方にもおすすめできると思います。
もちろん人によっては苦手な場面があるかもしれません。
作品の内容も紹介してあるので、合いそうかどうかはご自身で判断してください。
HSPは疲れやすい? その対策は
HSPは疲れやすい傾向があります。
その対策を自分なりにまとめてみました。
力の発揮する場面や「ここぞという時」を見極めることもHSPには問われる場合があるのではないかと思います。
非HSPよりも余計に考える分、疲れはしますが効率的な全力の出しどころを間違えなければ、劣勢も跳ね返すことは可能でしょう。
それでも嫌なことは心にまとわりついて離れないこともあるでしょう。
脳が記憶を定着させる仕組みを逆利用した対処法は、こちらの記事にまとめました。
まとめ
いかがでしたか。
ご自身が外向型で、家族や友人にHSP気質の方がいた場合、どう接したらいいか分からない場合も多いかと思います。
名前を呼んだだけで驚かれてしまったり、ささいなひとことを気にされたり、戸惑う場面も多いのではないでしょうか。
はじめにも書きましたが、HSPは病気でも障害でもありません。
価値観や感受性の異なる人と接するのは疲れてしまうかもしれませんが、お互いが穏やかな心持ちで関係しあえれば、とても素晴らしいと思います。