内向的な人へ

友達はいらない派? 友人関係が必要な人とそうでない人の特徴

わたしたちは両親、学校教育のみならずテレビドラマやマンガやアニメなどの娯楽作品から「友達っていいよね」「友情は大切だ」と教えられます。

しかし現実には人間関係は負担だという人も多く、友達に合わせることで自分の時間が取れなかったり不自由な思いをするのではないでしょうか。

友達がいなくても大丈夫な人の特徴を考察するとともに、友人関係がもたらすメリット・デメリットを徹底討論します。

友達は必要か?

そもそも「友達」とは、どんな関係性でしょう?

この記事では、学校や職場などで親しくなり、雑談をするような関係を友達だと定義します。

あるいは一緒にご飯を食べたり、悩みを相談したりする関係。

ビジネスや文化活動、スポーツなどで同じ目的のために協力する間柄は「仲間」とし、「友達」とは区別しておきます。

普段顔を合わせないネット上での友達は、当記事で書く「友達」とは別の関係性であるとしておきます。

零乃瀬 知里
ネット上でも「親友」と呼べる関係性は築けるけどね
十念 絵馬
話がややこしくなるので、この記事ではあくまでもリアルで会う友人限定でお願いします
八十島 小夜子
面倒な世の中なのね

前置きが長くなりました。

それでは、「友達は必要か?」について議論してみましょう。

十念 絵馬
突然ですが、僕は友達はいらない派です
八十島 小夜子
さみしくない?
十念 絵馬
いえ全然。友達は作りませんが特に不自由はしてません
零乃瀬 知里
だからって「友達はいらない」って言いきるのもどうかと思うわ
八十島 小夜子
変な人だと思われちゃうわよ
十念 絵馬
キチンと挨拶さえしていれば、他人なんてそれほど変だとは思わないものですよ
九重 直行
どうも育った年代によって感覚は違うようだな

あいさつをしても返さない人 自分は嫌われている? そんな人との付き合い方

友達がいたほうが楽に行えること

八十島 小夜子
何度も言うけど友達はいた方がいいに決まってるじゃない?
十念 絵馬
その根拠を教えてください
八十島 小夜子
ひとつのことをみんなでしたり、同じ話題で盛り上がったり、悩みを相談したり…。友達といると人生が豊かになるワ
十念 絵馬
具体的には?
八十島 小夜子
友達何人かで喫茶店行ったり、ご飯食べたりすると楽しいじゃない
十念 絵馬
それ楽しいですか?
零乃瀬 知里
特に女子は同調圧力もあるし。ぼっちだと肩身が狭い
九重 直行
まあ男でも映画館で映画を見るときは1人ではイヤだけどな
十念 絵馬
そういう人もいますよね
八十島 小夜子
あと旅行とかね
十念 絵馬
僕は夜行バスで一人旅とか、できますよ
八十島 小夜子
でも、さすがに一人でディズニーランドへは行けないでしょ?
十念 絵馬
行かないですけどね
八十島 小夜子
良いことも悪いことも友達と共有した思い出は、お金では買えないかけがえのない宝物になるはずよ!

 

友人関係のメリットを思いついたままにまとめてみると、以下のような感じになるのではないでしょうか。

  • 困ったときに相談に乗ってくれる。または助けてくれる
  • 食事や遊園地など、一緒に行くと楽しい思いを共有できる。
  • 自分は孤独ではないと安心する。
  • 友達が多い人は社会的な信頼度があるような印象になる。
  • 友人を通じて恋人等の出会いにつながる場合もある。
  • 良いことも悪いことも含めた美しい思い出となることがある。

 

八十島 小夜子
友達と一緒なら、嬉しいことは倍になり、悲しいことは半分になるワ
零乃瀬 知里
お小夜は無邪気でいいわね…
八十島 小夜子
えっ? 何で
零乃瀬 知里
見栄や世間体、マウントを取るために「友人関係」を築く人もいるからね…
十念 絵馬
人間が社会的な動物である以上、その考えは否定すべきではないと思いますが
九重 直行
お前が言うなよ…

世間体については以下の記事にまとめてみました。

八十島 小夜子
友達と一緒だと本能的に安心しない?
十念 絵馬
確かに。その考えも否定できません
九重 直行
実利的な意味だとネット以前で録画し損ねたテレビ番組やマニアックな情報を得るにも友人のツテは大きかったな
零乃瀬 知里
…そう。実は濃いオタクやコレクターほど友人関係が重要だったりするからね

友達がいると疲れてしまうこと

普段友達付き合いをしている人でも、行きたくない集まりを断り切れなかったり、1人になりたいときや自分のペースで行動したいこともあると思います。

友達がいることのデメリットを紹介します。

  • 意見が合わないとストレスになる。
  • 自分のペースが崩される。LINE等の返信が面倒。
  • 気が進まない会合での出費は、すごく損をした気分になる。
  • 嫌われるんじゃないかと思って、頼みごとを断れない。
  • 話を合わせると疲れてしまう。
  • 年齢や環境の変化で、価値観が合わなくなっていく。
八十島 小夜子
確かに友達が気を悪くするんじゃないかって思ったり、断れないケースはあるけど
九重 直行
おれは友達が誰かの陰口を言う場面が苦手だ。きっとおれの陰口も言ってるんだなと思うと特にな
十念 絵馬
そんな人とは友達やめればいいじゃないですか
八十島 小夜子
そう簡単に割り切れるものでもないじゃない
零乃瀬 知里
まあ、メールとかSNSの返信がウザイと思うことはしょっちゅうあるわね
十念 絵馬
僕はこちらから要件がなければ既読スルーですよ
零乃瀬 知里
アンタ友達が離れていくタイプじゃん
十念 絵馬
「去る者は追わず」ですよ。困ることないですしね

 

この他に考えられる友達のデメリットですが、付き合いなどで出費が増えることとと、同調圧力を科せられることではないでしょうか?

内向的な人にとって、他人と適切な距離をとることはかなり大切ではないかと私は思います。

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友人関係でもっとも厄介な「同調圧力」という存在

友達付き合いを続ける中で、誰かの言った一言、その場の空気などで価値観が決められてしまった経験はないでしょうか?

特に学校や職場など人間関係がある程度固定化された中では、自分の美意識、価値観とは無関係に「良い」「悪い」が決められて、何となく異議申し立てもできずに疲れてしまうことはないでしょうか。

零乃瀬 知里
これはママ友さんとかにありそう
八十島 小夜子
科学的根拠はないのに「コーラを飲んだら骨が溶ける」とかね
九重 直行
間違ってても反論すると陰口をたたかれるパターンだな
九重 直行
学校でもクラスの支配的な層が一方的にJポップの好みや、お笑い芸人を推してくることはあるよな
八十島 小夜子
わたしの時代だと「とんねるず」とかね
十念 絵馬
その手の同調圧力は「いじめ」の温床にもつながり、根が深い問題です

特に地方在住者で、内向的な性格の方ですと由々しき問題かもしれません。参考までにマイルドヤンキーとの接し方を記事にしてみました。

※内向的な人間の視点でマイルドヤンキーとの接し方を記事にしました

「友達がいないのは恥ずかしい?」

私見ではありますが、80年代~90年代に青春を過ごした人の多くが、「友達は必要!」「友達がいないと恥ずかしい」と答えるのではないでしょうか。

事実、学校で一人で行動しているだけで何となく後ろめたいような感覚を覚えた人は筆者だけではないと思います。

筆者は実際に「アイツ友達いないんじゃねーの?」という旨の陰口を何度も聞いたことがあります。そういう空気が学校という閉鎖された空間にあると、ある種の強迫観念の様に「友達がいないと恥ずかしい」と思わせてしまうのではないでしょうか。

八十島 小夜子
80年代はネクラとか言って「友達がいないと恥ずかしい」空気があったわ
九重 直行
90年代のレジャーも友達と一緒が前提だったからな
零乃瀬 知里
00年代になると「リア充」「ボッチ」とか言われて自虐的にだけど「友達いない」がスポットライトを浴びる

00年代以降、徐々にではありますがそんな空気も変わってきました。

理由は二つ考えられます。

ネットの普及で検索すれば情報が得られたり、ネット通販を利用すれば、ほしい商品がピンポイントで買える環境が整ったことも大きいでしょう。

これに加えて友達のいない者同士がネットを通じてゆるやかにつながる状況が、「友達はいらない」論に説得力を持たせたのではないでしょうか。

十念 絵馬
昔よりも「友達がいない」ことに対しては社会は寛容になったと思います
八十島 小夜子
たとえば?
十念 絵馬
10年代になると「おひとり様」のランチやレジャーがマスコミに好意的に取り上げられます
零乃瀬 知里
そうなんだけど、それでも「友達がいないと恥ずかしい」って思っちゃうのは何故?
九重 直行
メディアの影響は確実にあるだろう

マスメディアが描いた「友情礼賛」

60年代青春映画や70年代の青春ドラマ、80年代のトレンディドラマ、あるいは子供向けのアニメや人形劇でもマスメディアでは「友達とのシーン」が当たり前のように描かれてきました。

あるいはJ-POPなどでも、友情は美しいもの、尊いもの、あって当たり前のものとして歌われています。

内向的な人に限らず、そうしたことに違和感を持つ人も少なくないでしょう。

こちらの記事では、J-POPの産業構造について掘り下げて書いています。

零乃瀬 知里
何度も言うけど、同調圧力ってきついよね…
十念 絵馬
10年代以降はテレビ離れも進んでいますけどね

避けては通れない「あの童謡」について

童謡『一年生になったら』の影響も非常に大きいと言えるでしょう。この歌に対してはタレントのタモリ氏や林修氏も否定的な見解を述べています。


「俺、あの歌が大嫌いなんだよ、小学校に入ったら『ともだち100人できるかな』って。そんなことで人生決めんじゃないよ」


『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)ビストロSMAP最終回 より引用


『1年生になったら友だち100人できるかな』を否定すべき!

『林先生が聞く初耳学!』(TBS系)より引用
九重 直行
この歌は基本、就学前の園児が歌うんだよな
八十島 小夜子
希望に満ち溢れたいい歌だと思うけど…
十念 絵馬
果たしてそうでしょうか
零乃瀬 知里
この歌が未就学児童の心にある種の強迫観念を与えてると思うわ…
十念 絵馬
小学生でも価値観の合わない同士とは仲良くやれません。それを友達100人って
零乃瀬 知里
理想論の無茶ぶりよね
八十島 小夜子
そんな実もフタもないことを…
九重 直行
人は価値観もそれぞれだし、100人と友達になれるような奴はむしろ少数派だ
十念 絵馬
それでもマスメディアは昔から基本的に友情礼賛です

さらにこの問題を掘り下げてみましょう。

80年代~ポップカルチャーによる「友情の大切さ」の刷り込み

この時代は少年ジャンプの黄金期でもあり、「努力」「友情」「勝利」のキャッチフレーズの元、漫画の登場人物たちは仲間たちと協力し合い、ライバルから勝利をつかむ名場面が数多く生まれていました。

八十島 小夜子
確かに80年代の男の子文化は「友情」のオンパレードよね

九重 直行
『キン肉マン』に『キャプテン翼』『聖闘士星矢』『魁!! 男塾』とかだな
十念 絵馬
意外と『ドラゴンボール』はそこまで熱い友情の話ではありませんけどね
九重 直行
悟空はけっこう1人でどっか行っちゃうしな

ジャンプ漫画だけではなく、80年代は、その前の70年代に流行した青春ドラマの再放送なども放映されており、熱い友情を描いたエンタメ作品が主流でありました。

八十島 小夜子
わたしは『スクールウォーズ』の影響でラグビー部のマネージャーになったしね
零乃瀬 知里
典型的な青春ドラマじゃん。単純ね
九重 直行
だが90年代半ば、エヴァ以降はポップカルチャーで友情に焦点が当たった作品は少なくなった印象だ
零乃瀬 知里
この辺りから「友情」に代わって「仲間」とかの言葉が使われるようになる

「仲間」というキーワードで真っ先に思い浮かぶマンガ『ワンピース』でも、「友情」という言葉はあまり使われません(※ボン・クレーに対してくらい?)

90年代半ば以降を境にして、巨大コンテンツで「友情」という言葉が使われなくなったのは筆者の思い過ごしでしょうか。

零乃瀬 知里
いわゆる「失われた十年」の時代ね

そのような時代背景の中、企業は「効率化」が求められ、 「リストラ」「コストカット」等の言葉が新聞紙上に氾濫します。

ポップカルチャーの世界においてもあやふやな「友情」という言葉よりも、より目的に向けて明確な「仲間」というキーワードが頻繁に使われるようになりました、

これと並行して00年代にかけて「友人不要論」が浮上するのはこじつけでしょうか。

八十島 小夜子
正直言って違いがよく分からないけど
十念 絵馬
こればかりは具体例を挙げないと分からないですかね
零乃瀬 知里
『けいおん!』は女の子同士の友情が主題というよりも、まったりとした雰囲気にスポットが当たってた
十念 絵馬
一方で『魔法少女まどかマギカ』のまどかとほむらの関係性は「友情」というコトバではくくれないほど重いです
九重 直行
ちょっと話が脱線したな

 

 

なぜ私たちには「友達が必要」で「友達がいないと不安」だと感じるのだろう。

根源的な理由は先史時代にある?

わたしたちの祖先は狩猟生活をしながら洞窟で暮らしていました。

先史時代の厳しい環境では、コミュニケーション不足が即・共同体からの脱落を意味し、個人が生存していくためには仲間との協力が絶対に不可欠でした。

その時の遺伝子(ある程度のコミュニケーション能力を持つ個体が子孫を残してきたため?)われわれの心に「孤立への絶対的な不安」が刻み付けられているのではないでしょうか。

八十島 小夜子
昔の人は助け合わなければ生きていけなかったから、その名残でわたしたちは孤独が怖いのね
十念 絵馬
急に話が大きくなりましたね
九重 直行
ていうか現代でも一部のコミュニティでは友人関係が切れると立ちいかなくなる人はいるよな
零乃瀬 知里
地方在住のヤンキーとかはハブられたら最後みたいなところはあるし
十念 絵馬
本当につらいようならそのコミュニティを出ることも大事ですね
九重 直行
21世紀はそれが可能な社会なんだよな

まとめ(これだけは言っておきたいこと)

  • 2019年の現代社会では友人がいなくても特に不便ではなく暮らせる。
  • 「友達はいらない」という考え方は少しも恥ずかしいものではない。
  • 「寂しさ」や「孤独感」は人間に根源的に備わった資質で、罪悪感を感じるほどのものではない。
  • 1人でいることに耐えられない人は、負担にならない程度の友人関係を持てばいいし、疲れたら無理に友人関係を続ける必要はない。
八十島 小夜子
理屈では納得できても、気持ちがついていかないわ
零乃瀬 知里
まあ、その気持ちは分からなくもない

「友達はいらない」と思うことは間違いではありません。良い友人関係はお互いを成長させてくれますし、コミュニティによっては友人関係の維持は今なお死活問題であり、決して否定できるものではありません。

だからといって「友達がいないと恥ずかしい」という価値観を自身が持つことに関しては現代において全く意味のないものだと思います。

九重 直行
自分の気持ちに正直に生きていい時代になりつつあるのかな
十念 絵馬
そう思いたいですね

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