スクールカーストは学校内でそれとなく起きる序列のことです。
当記事では地方都市の公立中学を想定して書いていますが、地方や世代によって事情はだいぶ異なるでしょう。
くわしくはこちらの記事にまとめてあります。
スクールカースト 1軍・2軍・3軍 特徴と対策を全軍経験者が分析
しかし、何事にも例外はあるもので、スクールカーストに当てはまらない人物も存在します。
当記事では、そんな序列には当てはまらない例外的な人物の特徴について掘り下げていました。
スクールカースト外の人物とは
国公立中学校などは、たまたま住んでいた地域が同じという児童たちの寄せ集めです。
外向的な人も内向的な人も、ある程度成績の良い生徒も、そうでない生徒もごちゃまぜにいる環境です。
学校側がそのように配慮(?)してクラス替えを行っているので、どうしても序列ができやすい環境にあります。
そんな中で、皆と一定の距離を置いている人も稀にいます。
いわゆる「ぼっち」と呼ばれる友達のいない人とは違います。
彼らは必要とあれば1軍とも2軍とも3軍とも会話はします。
しかしどこにも所属しません。
友達がいる人もいますが、基本的にはグループと距離を置いて行動しています。
しかも彼らは堂々としていて余裕があるように見えます。
だからカースト外、スクールカーストに所属しない人間だと言えるでしょう。
基本的には少数派で孤高の人です。
大体においては強い信念があったり、大人の雰囲気を持ち合わせていることもあるでしょう。
逆にスペックは高くても人間嫌いで人と関わりたくない人もいます。
カースト外を5つのタイプに分類して、特徴を考察したいと思います。
1.ソロ充(一人ぼっちを恐れない孤高の男女)
何となく一人でいてもサマになる男女がいます。
10代の男女は、基本的には他人の目が気になり不安でいっぱい。
なので、何をするのでも同性のグループで行動することが多いのではないでしょうか。
1軍だと男女混成のグループになったりしますが、3軍になるとほぼ同性グループでまとまり男女の接触は連絡以外ほぼありません。
全軍に共通して言えるのは「一人ぼっちが怖い」「不安」という認識でしょう。
だから、たとえ1軍であろうと1人で行動している時はどこか不安げな様子があるかと思います。
しかしカーストに当てはまらない「一人ぼっちを恐れない」人は違います。
1人でいても、1軍からも2軍からも下に見られない風格があります。
所属しないのがサマになっている。
元々は1軍の資質を持っている人も多いのでしょう。
他者からの評価の基準など意に介さないのが、彼らの強みの原因です。
積極的なコミュニケーションこそしませんが、聞かれたことには的確に答えることができる男女です。
自信があり、身なりもキチンとしているので外見もよく見える人が多いでしょう。
しかし彼らは絶対に調子に乗らず、クラスメイト達と騒いだりもしません。
運動部などに所属していれば、キッチリ練習したり試合でも結果を出すタイプでもあります。
にも関わらず「友達とつるんでるイメージがない」
カースト1軍なども一目置いて「自分たちのグループ」に入れようとしますが、彼らは1軍とも距離を置きます。
すでに大人の距離感を身に付けているので、ドライな印象を受けることもあるかと思います。
そんな彼や彼女の中には思い立って海外に留学したり、移住したりする人もいるでしょう。
他人の価値観に生きないタイプなので、起業したり副業や趣味を満喫したり、独自の人生を歩む人も多いかと思います。
2.孤独好きで人間嫌いなタイプ
世の中には本当に孤独が好きな人がいます。
グループで活動が主になる思春期の真っただ中ですが、人付き合いを極端に嫌う人もいます。
このタイプの第一印象は「何を考えているのか分からないタイプ」です。
外見的には2軍あたりの「ほどほど感」を持っています。
しかし、彼らが休み時間にグループでいることなどほぼありません。
プラっとどこかに行ってしまい、授業が始まる前にプラッと帰ってくる。
グループ行動を強制させられる場合では3軍のあぶれてしまった人と組む場合もあるでしょう。
基本的には無口ですが、2人で行動してみるとそこまで嫌な奴の印象はないかもしれません。
なぜなら彼らはこちらに興味がない分、(基本的に)傷つけてくることもないからです。
個人的には1人知っています。
中学時代の先輩で進学校ではない公立高校から旧帝大に行った人がいました。
ヤンキーの武勇伝ではありませんが、地元では5年くらい語り継がれた伝説の人物です。
その人はクラスメイトとも会話らしい会話をしたことがなかったそうです。
もちろん友達もいなかったようで、そこまで成績が良かったとは同級生も気がつかなかったとか。
あまり詳細を書くと個人が特定されてしまいますので控えたいと思いますけれども。
私とその人とはたまたまゲーセンの某格闘ゲームで激闘したことがきっかけで知り合いました。
ハメ技も容赦なく使ってくるところから、人に嫌われるのをいとわないタイプだなと直感しました。
加えて操作キャラごとに違うフレームや確反(確定反撃)を完ぺきに理解していたので、非常に手強かったですね。
印象としては手練れな格闘ゲーマーの印象が強く、勉強している印象はなかったので後で知ったときは驚きました。
いつも1人でいて(もちろん私も1人でしたが)誰かと一緒にいるところを見たことがなかった。
接点といえば、数十回ほど格ゲーで対戦したくらいですが、何となくお互いに心が通じるものがあったのかもしれません。
何回か缶コーヒーおごってもらったことがありましたが、ほとんどまともに会話をしたことはありません。
こちらがお礼を言っても無視してプイッといなくなってしまうんですよね。
現在は付き合いがあるわけでもありませんが、学士会などとは無縁なんだろうな…とは思います。
孤独好きで人間嫌いというと、後にも先にもその人のことを思い出してしまいます。
私もまた内向的で孤独が大好きな人間です。
ただ、人間嫌いかと言うとそうでもなく、人付き合いは苦手だけど人間にはとても興味があるタイプです。
頼まれると断れないタイプでもあります。
そして後で後悔するような…。
そんな私から見て、その人は本当に人間嫌いの印象が強かったですね。
なぜなら…
人間嫌いを公言する人って、実は寂しがり屋だったりすることも多いのです。
が、人間嫌いを公言しないのにも関わらずそういう印象を与えるはガチだなと思います。
3.圧倒的な結果を出している人
言うまでもなく、スポーツで全国大会に出場するような人たちの多くはスクールカーストでも1軍でしょう。
中には内向的で控えめな人もいるでしょうが、チームメイトの輪の中にいれば、まず1軍内に所属します。
全国レベルともなりますと、周りもそういう目でみるので自然とそんな風になります。
たとえば文化系であろうとも、圧倒的な結果を出している人がいるところにはいます。
世の中には結果を出している人を妬む人がいます。
ましてや子供は我欲の塊でもありますので、嫉妬の感情を制御できずいじめに発展するケースもあるかも知れません。
いじめの原因については以下の記事にまとめました。
しかし全国でもトップレベルのアスリートはどうでしょうか?
意外なことに、一軍とは限りません。
彼らはメンタルも強く目標もはっきりしているため、カースト外にいることも多いのではないでしょうか。
4・精神的に「大人!」だから子供と関わりたくない人
これは女子のカースト外に多いのかもしれません。
精神的に大人になってしまって、男女を問わずクラスメイトが子供に見えてしまう。
思春期の児童たちは自分では大人になったつもりでも、グループでの行動など、案外まだ子供の延長線上にあります。
「子供とは関わりたくない」
一足早く大人を意識した人は、そういう風に思うのかもしれません。
特に影響力の強い兄や姉がいる場合、そうなるケースが多いでしょう。
これもまた背伸びに感じるかもしれませんが、本人はしっかりと将来を見据えていたりします。
このタイプは都会に進学してそのまま帰ってこないことが多いかもしれません。
成人式にも1人で来て、会場では周囲と適当に話はしますが交流はせずそのまま帰るタイプです。
同窓会にも出席しない人が大多数かも知れません。
こじらせてしまうと、いわゆる「意識高い系」になってしまう人もいるでしょう。
5・スクールカーストを意識しない人
「周囲に惑わされずに自分を貫く人」と似ていますが、ちょっと天然が入っている人も含めます。
全軍とわけへだてなく自然と接することができる人です。
非常に少数派かもしれませんが、相手がどんな立場であろうと態度が変わらない人です。
人の顔色をうかがったりしないでハッキリとモノが言える人は、現実の社会では嫌われてしまうかもしれません。
それでも、自分をしっかり持っている人は誰が何といおうと魅力的な人です。
この境地には、なろうと思ってもなかなか難しいのではないでしょうか。
本人の気づきに加えて、両親からの愛情や教育など、学校教育ではカバーできない能力です。
ごくまれに1軍に所属している人が、スクールカーストの存在に気がつかない場合があります。
私の知人で、小学生の頃から大学まで圧倒的カースト最上位だった女子がおります。
機会があったので聞いてみると、スクールカーストという概念自体にピンときてなかった様子です。
「言葉は知ってるけど、そんなのウチらのトコはなかったよ~」
気づかない人は気づかないのかもしれません。
スクールカーストとは微妙なニュアンスなのかも…と思ってしまいました。
まとめ
スクールカースト属さない人を4タイプに分類してみました。
同じ一人ぼっちでいたとしても、彼らは実に堂々としています。
他者からの評価の基準など、全く意に介さないところが共通しているところでしょうか。
ただ、人はまっとうな大人になればスクールカーストなど意識しなくなるものです。
スクールカーストで何記事も書いている私が言うのもアレですが…
広い視野を持てば、学生時代の序列なんて何も意味がなかったと悟るでしょう。
しかし現実はそうでもなく、特に地方都市ではいい年をしてスクールカーストを引きずる中高年がひしめいています。
特に1軍しか経験していない者が地方では偉そうにしている姿を見ると
「いいかげん大人になれよ…」
と思ってしまいますが…そう思うこと自体、私もまだスクールカーストの呪縛から解かれてないのかもしれません。
それでもスクールカーストを記事にすることで、誰かの役に立つのかもしれないのは良かったと言えるでしょう。
知れば知るほど、書けば書くほどに「取るに足らないもの」だと理解が深まるのがスクールカーストの正体かも知れませんね。