「嫌われる人の特徴」といっても、誰かの人間性を否定するのは良くないことです。
こちらの先入観や誤解、偏見もあるでしょうし、相性の問題もあります。
「この人は何か嫌だなあ」と思っても、善良な人間は数多くいるものです。
とはいえ世の中そんなきれいごとばかりではありませんよね。
嫌われる人や嫌な奴っていますよね。
なるべく主観的にならないように注意しながら、人に嫌われるタイプの特徴を考察していきたいと思います。
嫌な奴を見極める方法
嫌な奴を見極める方法は実に簡単です。
次のような質問をすることで、 なんとなく「嫌な奴」かどうか分かります。
「あなたにとって 嫌いなタイプってどんな感じの人?」
嫌いなタイプを聞いたのに有名人でもない具体的な人名で返してくるのは、けっこう「嫌な奴」度数が高いような気がします。
たとえば評判の悪い政治家や芸能人などの悪口を嬉々として語る人もいます。
個人的には話に乗りたくはないですが、公人の宿命なのでまあ許容範囲でしょう。
ただし、一般人、知人の名前を出した段階で、「嫌な奴」の判定はアウトでしょう。
「嫌いなタイプ? ○○部の○○みたいな奴。ムカつくんだよ!」
これを言った人の方が100%「嫌な奴」で間違いないでしょう。
もちろん、面と向かってこんなことを公言してくる人には会ったことはありません。
何年か前、たまたま立ち寄った飲食店の隣席で、ひたすら部下(?)を罵倒する人なら見たことがあります。
漏れ聞こえた話の流れから、そこまで重大な落ち度とも思えない内容なのに、無関係のこちらの気分が悪くなるほど口汚く罵る姿には心底寒気がしました。
具体的には書けませんけれども、人格・容姿に至るまで否定して罵倒する。
間違いなくパワハラですが、それ以前に徹底的に執拗に人の欠点をあげつらう「嫌な奴」っぷりが常軌を逸していて驚いた覚えがあります。
世の中には、絶対に関わってはいけない人間がいるものだと思い知ったものです。
こんな内容を公開で書いている時点で、自分にも跳ね返ってくるブーメランなので日ごろの言動には気をつけないといけれませんけれども。
もっとも抽象的な質問ですので、人によっては面食らう方もいるでしょう。
初対面でも聴きにくい質問ですし、飲み会などの話の運びで自然と持っていく必要がありそうです。
タイミングを間違えると「はぁ?」って顔されますのでご注意ください。
このように嫌いなタイプを聴いてみると、その人となりが何となく分かるのではないでしょうか。
ただしネガティブな質問内容ですので、人によっては嫌悪感を与えてしまったり、逆に嫌われるリスクもあるのでご注意ください。
また、嫌いなタイプを聞いて歴史上の人物や独裁者の名前を挙げる人もいるでしょう。
その場合、その人物を選んだ理由なども掘り下げて尋ねるのもいいかもしれません。
性格のみならず相手の教養や興味の範囲も理解できるので、思わぬ発見があるでしょう。
嫌われる人の2大特徴
・自分のことしか話さない(会話が一方通行)
どんなに気さくで話し上手だとしても、自分のことを一方的に話し続ける人が好かれることはないと断言できます。
美男美女でも、厳しいでしょう。
それはコミュ障と言えなくもないですが、一方通行の会話はどんなに魅力的な人でも、その良さをガッツリと削いでしまいます。
「悪い人ではないんだけどね~」
と言われながら、煙たがれる人は意外と身近にもいるのではないでしょうか。
本人に悪気はなく、意外と無自覚だったり注意されずに来たりするので、年配の人でも一方的に自分の話ばかりする人はかなりいるはずです。
逆に話の上手い人は必ず相手の考えを聞いてきたり、言葉のキャッチボールをおろそかにしない人です。
たとえ一方的に話しているようでもアイコンタクトや間を置くことで、相手が会話に参加しているような錯覚を起こさせます。
・否定から話題に入る、否定で返す。
「でもさあ」
「いや、そうは思えないけど…」
「違うと思うな」
「それはないんじゃないかな~」
取るに足らない話題はもちろん、仕事上の重要な提案にも否定からはする人は年代を問わず一定数います。
大まかに分けてニヤニヤ笑って否定するタイプと、無表情に否定するタイプがいると思います。
彼らが上司である場合、まず人望がない場合が多いのではないでしょうか。
世の中は皮肉なもので、人望がなくても社内政治力に長けたタイプもいるので、より厄介です。
逆に彼らが部下の場合、周囲との関係がぎくしゃくしたり、思わぬところで足元をすくわれることもあるのではないかと思います。
イエスマンや太鼓持ちが良いとは少しも思いませんが、ほとんどの組織は意外と感情で動いていたりします。
会社の社風や従業員の雰囲気があまりに否定的で凝り固まると、客観的な判断の目が曇ってしまう例も、ままあるのではないでしょうか。
否定から入る人の着眼点や発想には、否定そのものを目的化、あるいはパス回しに使う傾向があります。
もちろん中には「当たり前を見直す」「ハッとさせられる意見」もあるでしょうが、否定で終わったらそれまでのことです。
まとめ
いかがでしたか。
要点をまとめると…
・嫌な奴を見極める方法は、「あなたにとって 嫌いなタイプってどんな感じの人?」と聞いてみる。
・その答えに公人ではなく、具体的な人名が挙がったら「嫌な奴」である可能性が高い。少なくとも人の悪口を平気で言う人間なのは確か。
・嫌われる人の特徴は主に2つ。
・自分のことしか話さず、会話が一方通行。
・否定から話題に入り、否定で返す。
もちろん、だからと言ってその人に能力がないかと言えば、そうとも言えないのが人間世界の矛盾した面白さではないかと思います。
嫌な奴だけど、才能に溢れて仕事のできる人物は、意外とそこそこ活躍しているものです。