何となく心がもやもやする。
気分がすっきりしない。
たとえば、ささいな自分のミスをいつまでも気にする。
言葉の行き違いで、相手に嫌われたかもしれない…。
このように具体的に思い起こせる例もあれば、
何かわからないけど、心がもやもやする…
特に理由が思い当たらない場合もあります。
得体の知れない違和感がある。
特に生活上のトラブルはない状態なのに、満たされない感じがする。
誰でも一度は経験があるのではないでしょうか?
内向的で繊細な人であれば、特に感じることは多いのではないでしょうか。
この原因と解決法を探っていきます。
訳もなくモヤモヤすることは「強い感情」をともなわないストレス
心がモヤモヤするときは、不安や苛立ちや恐れなど、様々な感情が心の中で渦巻いていることでしょう。
しかしながら、そのどれもがそこまで「強い感情」をともなわないのではないでしょうか。
たとえば信頼する人に裏切られた直後は、感情がパンクするような最悪の気分でしょう。
そんな時に、まず心はモヤモヤしません。
人間は強い感情を持続させることはできません。
これに対して、居心地の悪さは持続時間が長いだけに厄介と言えるのではないでしょうか。
モヤモヤを感じ始めるのは、事が落ち着いてきたときや、フッと肩の力が抜けた時に起こりやすいですし。
平穏な日常で、ふと思い出す常駐的なストレスである心のモヤモヤ。
「モヤモヤ」なんて何だかあやふやな表現ですので、次項ではより具体的に踏み込んでみましょう。
モヤモヤとは、心のノイズ?
モヤモヤしている時の心理状態は、頭の中が雑音に満たされています。
「う~ん、何でだろう…」
「どうして…なんだろう」
「あ~、もう嫌だなあ」
「分からない、考えても仕方がないけど」
「何でいつもこうなるんだろう…」
世間体や普通の基準については以下の記事にまとめました。
世間体が気になって生きづらい人に伝えたい「振り回されないコツ」
単なる一般論でも、自分の中でマイナスの感情をともなってしまうと強迫観念のようになってしまい、頭の中をグルグルとめぐってしまいます。
とにかく不安で、心が落ち着かない
疲労・精神的なストレス・承認要求が満たされないモヤモヤ
筆者が実践・検証した「引き寄せの法則」については以下の記事にまとめました。
現状を変えるためにやるべきこと10の解決法
ここで紹介する方法の中には、ごく当たり前のことを中心に挙げてあります。
「わざわざブログ記事で書くほどのことでもないだろう」と思われるかもしれません。
しかし、モヤモヤしている時って意外と周囲が見えなくなっていたりするものです。
「心 もやもや」等をネット検索して、当記事にお越しいただいた方に対して、一般論にも満たないような回答を提示するのは正直
落胆させてしまう危惧もあります。
しかし、人間の心は切羽詰まったときほど、シンプルな行動が思わぬ転機となり得ます。
1.まずは深呼吸
不安な気持ちは呼吸に現れています。
意識していなくとも、モヤモヤしている時は呼吸が乱れているものです。
車の運転でたとえると、車道は走っていますが、センターライン寄りか歩道の方か、どちらかに寄っているような状態です。
重大な事故を起こすほどではないけれど、このままだとヒヤリ・ハット事例があるかも知れない。
もちろん運転手は気づいていません。
そんな状態を想像してみてください。
深呼吸には意識を軌道修正させる役割もあります。
大切なのは、モヤモヤした気分を変えようと意識することです。
2.水を飲んでみる
不安で胸が押しつぶされそうなとき、のどが渇いていることも多いかと思います。
そんな時は一杯の水、あるいは炭酸水やジュースでも良いでしょう。
脳が疲れている際には糖分の摂取もいいでしょう。
気休めかも知れませんが、何となく幸せな気分になることもあります。
しかし、それだけではモヤモヤを収めることは難しいかも知れません。
効果が今一つでしたら、矢継ぎ早に次の「換気」をためしてみてください。
3.窓を開けて換気する
モヤモヤしている時は何となく周囲の空気がよどんでいるように感じられるのではないでしょうか。
単純な方法で、見落としがちですがやってみると意外とリフレッシュできます。
4.空を見てみる
心のわだかまりは、結局自分ひとりの問題であることが多いのではないでしょうか。
よほどの変わり者か聖人でもなければ、世界がなぜ争いに満ちているのかで心を悩ます人はいないでしょう。
大抵、自分自身の満たされない思いがモヤモヤの根っこにあるはずです。
空を見ると、人間のちっぽけさを実感しませんか?
過去、現在…何十億もの人間が、天を仰いで絶望したり、かすかな希望を見出したりしてきました。
そして精いっぱい生き、亡くなっていきました。
私たちもまた、その1人に過ぎません。
「みんな、どんな思いでこの空を見ていたのかな」
なんて、大空を眺めながら思うと自分だけの鬱屈した感情が些細なことのように感じないでしょうか?
要するに人生を、もう少し大きなフレーム(枠組み)から考えるのは大切だという話です。
自分を歴史の中に置いてみると、情けないくらい存在感がなくて笑ってしまいます。
でも、appleの創業者スティーブ・ジョブズだろうと漢の高祖劉邦だろうと、大宇宙から見たらちっぽけなものです。
そんな風に思いながら、自身のモヤモヤを飼いならすのもひとつの手ではあります。
5.いまの気持ちを観察する
モヤモヤしている時は、さまざまな感情が取り巻いていると思います。
今の自分の気持ちを、できるだけ客観的に観察することはとても有効です。
たとえば、現在どうしようもなくモヤモヤしているとしましょう。
そんな自分がいまどう感じているのか、他人事のように観察することはかなり効果的と言えます。
嫌な気持ち…まではいかないけれども、何となくスッキリしないと私は感じている。
むかつく…悔しい…○○に対して、私はとても怒っている…
どうしてアイツは、ああいう人を見下した態度を取るのか?
細かく観察できなくても大丈夫です。
「私はいま怒っているんだ…」
喜怒哀楽で十分でしょう。
自分の感情を客観的に見ることができたら、しめたものです。
続いて暴き出された敵の姿を、さらに暴き出してやりましょう。
6.自分の不満を書き出してみる(可視化する)
不平不満は、自分の中でモヤモヤ思っているだけでは、とても手強く感じます。
ゲームでもUNKNOWN(アンノウン・不明な、未知の)敵には対策が取れませんが、姿が見えたら弱点も探しやすい。
いま、自分を苦しめている敵の姿を書き出すのはとても有効な方法です。
書いてみたら取るに足らないことかもしれません。
逆に、どうにもならないことだってあるはずです。
手近にペンと紙がなかったら、スマホのメモ機能でも良いでしょう
もしかしたら、特定の誰かの悪口になってしまうかもしれません。
それでも、書き出すことでその事実を客観的に受け止めるキッカケになるのではと思います。
ここまで段階を踏んでみると、自分自身と感情を切り離すことが意識できてくるのではないでしょうか。
7.アクセルとブレーキを同時に踏んでませんか?
たとえば、あなたにはやりたいことがあるとします。
さすがに宇宙旅行などは、金銭的・肉体的にきわめて厳しいものがあるでしょう。
しかし世界一周くらいなら、ネットで検索すればいくらでも格安で回る方法が出てきます。
バンドを組んでライブをしたり動画を投稿したり…
電子書籍を出版するなんてことも、いくらでもできます。
40歳を過ぎてからマラソンを始めてフルマラソンを完走する人だってたくさんいます。
会社に勤めながら副業でネットビジネスしている人なんてごまんといるわけです。
私たちは「やろう」と思えば、大抵のことに挑戦できる環境にあります。
疾病などで、ままならないこともあるかもしれませんが、人類史上これほど個人に可能性と選択肢が生まれた時代はありませんでした。
私たちの多くが一般人と呼ばれながら、実はたぶん紀元前のアレクサンダー大王よりも、オスマン帝国のスレイマン大抵よりも行動の選択肢は多いはずです。
さすがに軍事行動での世界征服は無理ですが、ネットビジネスやゲーム等での代替行為は可能ですし。
しかし多くの人が、やりたいことに強いブレーキを踏んでいるのも確かです。
そんなこと自分にはできるわけがない!
ネットで作品を発表しても誰にも見向きされないだろう。
そんなことをして、収入はどうする?
失敗したら人生を棒に振る…
結局、やりたい気持ちと失敗した時の不安がごちゃ混ぜにまるのも、モヤモヤの原因ではないでしょうか。
やるならとことんやってみる(アクセル全開)
やれないなら、やりたい気持ちをキレイすっぱり忘れ去る(ブレーキを踏んで止まる)
極端に振り切れないから私たちはモヤモヤするわけです。
いま、感じてる思いがアクセルなのかブレーキなのか、意識するだけでもモヤモヤは解消する一助になり得ます。
両者の切り離すことで、進むときと止まるときのメリハリがつきます。
少なくとも、ブレーキとアクセルを同時に踏むモヤモヤは払しょくされるはずです。
8.リフレッシュの方法を考える
リフレッシュと言っても、外によって千差万別です。
外に出て友達と一緒にカラオケ等で騒ぐことがリフレッシュと言う人もいれば、ペットに癒される人もいます。
ゲームが何よりの息抜きだという人もいるでしょう。
部屋にこもったままできるリフレッシュ方法は以下の記事にまとめました。
9.外に出てみる
抱えていたモヤモヤと自分に、ある程度の距離が見て取れたら気分転換に外出するのもオススメです。
大事なのは、切り離したモヤモヤを自分の中に戻さないことです。
社交的な人や、活動的な人であるならばそうかもしれません。
ただ、内向的な人がモヤモヤしたからと言っていきなり外に出たとしても一時しのぎに過ぎないように思えるからです。
外に出て、いつもと違う景色やふとした季節の変化に心動かされたり、思い切って出かけた先で面白い出会いが起こることもあるでしょう。
結局、人間を変えるのは行動だけなのは紛れもない事実です。
それでもやはり、ある程度は自分の心におさまりがついてからの方をオススメするのは、
当記事が内向的だったり感受性がひときわ強いHSPと言われる人に向けて書かれたものだからです。
そうした人にとっては、外の世界は刺激が強い過ぎるのでこのような順序となりました。
10.新しい何かにチャレンジするのもアリ
さて最後の段階として、今までの自分だったらしり込みをするような思っても見ない物事に挑戦してみることも面白いでしょう。
心がモヤモヤするのは、現状に変化がなく、停滞していることにも理由があるのではないでしょうか。
せっかくの機会なので、いままでやってみたくてもできなかったことに挑戦してみるのもいいかも知れません。
たとえば英会話などの教室に通うのも良いでしょう。
スポーツジムなども悪くないかもしれません。
心のモヤモヤは、現状打破のシグナルである可能性もあります。
これをチャンスととらえ、新しい何かに挑戦するのも良いかと思います。
まとめ
「心のモヤモヤなんて、行動すれば吹き飛んでしまうよ」
社交的な人や実践的な人は、そう言って一笑にふすことなのかもしれません。
確かに行動すること以外に、いま置かれている現実を変える手段はありません。
心のモヤモヤは、自分を変えるチャンスでもあります。
それでも、内向的な私たちは基本的には新しい挑戦は苦手な傾向があり、なかなか行動に移せないことも多いかと思います。
なので1.深呼吸から段階を追って、心のモヤモヤ解消の方法を考えてみました。
そうは言っても人の悩みは千差万別です。
私にとって良かった方法が、あなたにとって良いとも限りません。
だとしても、この記事がほんの少しでも何かしらのお役に立てれば幸いです。