内向型の人間とは、ざっくり言ってしまえば「どんなに楽しくても人と会うと消耗する人」と考えていいと思います。
全人口の5分の1とも言われていますが、もちろん人間はそう単純なものではなく、スパッとに分けられるわけではありません。
多数派であるために、この社会のほとんどは社交的な人の基準で作られています。
なので、内向的な度数が強い人ほど、居心地が悪かったり生きづらかったりします。
HSP(Highly Sensitive Person)という超がつくほど繊細な人は尚更ではないかと。
一般論として社会的に成功しやすいのは社交型でコミュニケーション上手な人だと言われています。
特に日本での就活、会社ではそのような人の方が圧倒的に有利なのは言うまでもありません。
この記事では、内向的な人が(社会的な)成功を収めるために超オススメな方法をまとめています。
一言でいうなら「戦略的に大人になる」ということです。
外向型の人を「仮想敵」とするのは心苦しいですが、内向型(特に天才でもない人)が社会で成功するためには、
社会との適切な距離を保ち、迫りくる人間関係を受け入れつつ流すことが重要だと考えられるからです。
成功のために、意識的に「大人の対応」を心がけることを「戦略的に大人になる」と称してみました。
内向的で繊細な人が社会で生きづらさと戦うためのヒント
結論から言えば、社会で生きるのに不利だからです。
人との交流から数限りないチャンスが生まれるのは紛れもない事実です。
しかし強度の内向型にとって社交の場は、他人の価値観に振り回されて、うんざりする機会も多いかと思います。
かといって外向的な性格になれるわけでもありませんし、積極的に他人と交流しても楽しいわけではありません。
内向的で、特にHSP気質を持つ人の場合、社交はとても疲れてしまうことではないかと。
何かと不安になることも多いので、ストレスになる場合も多いと思います。
内向的な人は、中枢神経を刺激されると、ワクワクして夢中になるのではなく、逆に疲れてしまう。
引用元:HUFFPOST シャイとは違う。内向的な人のコミュニケーションの10の特徴
内向的な人にとっての至福の時間は「自分の時間を過ごすこと」で間違いないでしょう。
会社で業績を上げるにせよ、事業を起こすにせよ、内向型の拠って立つ基盤は自分自身です。
外向型のように、社会や他人とのつながりで自分を規定することは、まず無いのではないかと思います。
苦手な社交場では意識的に「大人」になってやりすごす
基本的に内向的で繊細な人は静かな場所では落ち着いていられます。
この辺は内向度の強さにもよりますが、ただ人混みが苦手な人、カフェは大丈夫でもオープンカフェは苦手な人、
私のように自宅でないと落ち着けない人など、簡単に分類できないところがあります。
パーティーの席ではたとえ主宰者でも隅っこに陣取り、楽しく談笑する人たちを何となく冷めた目で見ながら、
「ウェーイって聞こえた。ホントに言う人がいるんだ…」
「楽しそうだな。自分なんかがいても場違い感すごいな…」
穏やかな表情の下で、不安だったり、良くも悪くも、「無垢」で「子供っぽい」「純粋な気持ち」が渦巻いている人が多いのではないでしょうか。
そんな自分を少しだけ特別だと思ってみたり。
恥ずかしい話ですが、人と違う自分をカッコいいなんて思ってみたり。
そのような態度は、実はけっこうバレていて気持ち悪い奴だと思われていたりするものです。
そこで「大人」をおすすめするわけです。
心の中でも羽目を外さず、社交の席での役割を演じる。
深入りしすぎることもなく、冷めるでも熱くなることもなく淡々と(あるいは漂々と)その場を流す。
重度に内向的な人にとって、人との交流って本当に疲れてしまいますからね。
たとえ楽しかったとしても、正直負担は大きいです。
大切なのは物事に対して適切な距離感を取ることで、他人に振り回されることを減らすことにあると思います。
「大人の定義」について
私が愛してやまないRPG『真・女神転生』シリーズの生みの親の一人でもあり、ご本人もダンディな大人である岡田耕始氏は大人について、
次のように定義しています。
受け入れつつ、かわす。
岡田耕始氏のインタビューより
この社会での多数派は外向型の人たちですので、内向型には基本アウエーとなります。
会議やプレゼン、打ち合わせに面接等ならば事前に準備をすることで乗り切ることも十分に可能ですが、
皮肉なことに成功の芽は、ひょんなキッカケによる人間関係から出てくることも多いのではないでしょうか。
社交的な人に誘われて、いやいや参加した飲み会の席で、千載一遇のチャンスが与えられた経験はそこかしこにある話です。
逆にズルズルと人間関係に縛られて、成長の機会を逃すこともよくある話です。
犯罪は論外として、社会的な規律や常識、理不尽な会社の決めごと等で個人的に受け入れがたいものもあるでしょう。
いわゆる同調圧力も苦痛ではないかと。
いちいち逆らっていても消耗するだけなので、受け入れつつかわす。
内向的な人に、心からおすすめするモノの考え方のひとつです。
内向型=コミュ障ではない。内向型が得意なのは密度の濃い会話。苦手なのは世間話。
よく誤解されがちですが、内向型やHSPだからといってコミュニケーション能力が低いわけでもありません。
内向型=コミュ障というのは偏見であり、内向型とコミュ障は別問題です。
むしろ理路整然と話したり、感動のスピーチは内向的な人の方が向いている傾向さえあるのではないかと思います。
ではどうして、外向的な人は気持ちよく話せて、内向型はそうでないのか。
「心地が良い」と感じる場面が違うだけです。
内向型は意味のある濃い会話を好みます。
周到に準備をしたスピーチ原稿を呼んだり、プレゼンをしたりするのは実は得意です。
ただし苦手なのは世間話でしょう。
相手と仲良くなりたいのならば聞き役に回り、共感することが大切です。
キャラクターから学ぶ「大人」
アニメキャラから学ぶ「大人」についての記事です。
00年代~のアニメキャラについてはこちらの記事をオススメします。
あとがき
いかがでしたか。
知り合いには読まれたくない記事になってしまいました。
内向型だろうと社交型だろうと、ずば抜けた才能の持ち主だったらそこまで考える必要はないのかもしれません。
付き合いや他人の干渉を最小限に抑えるためのスタンスとして「大人」を演じる、振る舞うこともひとつの手段としてはアリではないかと。
今回の記事は極端な意見かも知れません。
努力を積み重ねたり、泥臭く成功の糸口をつかむための参考になったら幸いです。