スクールカーストで2軍と呼ばれる人たちの特徴はどんな感じでしょうか。
クラスの中では一番目立つグループではありませんが、基本的には学生生活が「いい思い出」になる人たちでしょう。
人数的には、この層が一番多いです。
社交的な人もいれば、内向的な人もいます。
どちらかと言えば、バランス感覚に優れているグループでしょう。
スクールカースト自体については、こちらの記事にまとめました。
スクールカースト 1軍・2軍・3軍 特徴と対策を全軍経験者が分析
よく言われる2軍の特徴としては…
クラスの中心とも話はしますが、基本的には大人しく自己主張もさほど激しくなく、従順な生徒が多い印象。
マイナー系運動部(卓球部・)文化系の部活動(囲碁・将棋等)に所属している男女を差します。
ただしマイナー系部活動でも、強豪校だったり全国レベルの個人ですと1軍となるケースもあるかと。
そんなスクールカースト中層である2軍のその後はどうなるのでしょう?
卒業後あるあるをまとめてみました。
あくまでも個人の考察であり、将来はコレだと決めつけるわけではありません。
また、地方の公立中学校でのスクールカーストを想定した「あるある」ですので、お住まいの地域とはかけ離れているかも知れません。
この二点はご了承ください。
スクールカースト2軍の特徴
私の経験や観察してきた中から、2軍の特徴を一言でまとめてみると…
「ほどほど感」
これに尽きるのではないでしょうか。
1軍の中には「俺が!私が!」という主張が激しい人たちが多いでしょう。
そうした中で、程よい地位に納まっている印象があります。
もちろん例外もあるでしょうが。
良くも悪くも私たち日本人の一般的なイメージに近い人たちだとも言うことができます。
基本的には穏やかな人が多く、積極的に自己アピールすることもありません。
そんな2軍に所属する人の中には、世間体を気にする人もいるかと思います。
もっとも「常識人」が多い層でもあります。
加えて他者からの評価に敏感という点も挙げられるでしょう。
1軍の中には、けっこう非常識だったり、相手の気持ちを考えないでものを言う人も多いでしょう。
3軍の中には、世の中の常識や普通の基準から、完全に開き直って独自の人生を歩む人たちも少なくはありません。
そうした極端な考え方からはもっとも遠いのが2軍の「ほどほど感」の由来のような気がします。
二軍の容姿の特徴
カースト上位だからと言って美男美女揃いというわけではありません。
2軍の中にもイケメンや美人はもちろんいます。
ですが、髪型も普通だったり、どちらかと言えば地味な印象の生徒が多いのではないでしょうか。
もちろん趣味の良い人やオシャレな人も存在しますが、1軍のような華やかさや自己主張は少ない印象です。
学生時代に地味だった女子が、大学でオシャレをするようになって見違えたなどという話はよく聞く話だと思います。
同窓会などで、1軍の男子たちが積極的に話しかけてきたりするケースもあるでしょう。
スクールカーストの影響が特に強いクラスでは、カースト上位者によるオシャレの線引きをされる場合もありました。
ヤンキーが廃れた現在ではあまり見られない光景かも知れませんが、上位者の中にいたヤンキーやギャルの中には、カースト下位のオシャレを「調子に乗ってる」とバカにしたりする者もいました。
どちらかといえば文化系寄りが多い
1軍の関心は部活の成績や校内のうわさ話など、人間関係が近い話題で盛り上がります。
これに対して、2軍の中には文化系寄りの話題で盛り上がるケースが多いのではないでしょうか。
ちょっと乱暴な言い方ですが、強豪校のサッカーやバスケ部員(1軍)は、自分たちの周囲にあることが話題の中心であることが多いでしょう。
それに対して2軍の話題は、ちょっと遠いマンガや携帯ゲームの話題の方が多いところもあるのではないかと。
3軍になると完全に架空の世界(ファンタジー含む)の話題がメインになるケースが多いですけれども。
休み時間の教室でも、2軍の会話は文化系寄りの傾向があります。
現実問題、2軍に属する人たちは、そこまで1軍の動向を気にしてないとは思います。
あくまでも私の印象ではありますが、2軍の人たちの会話はマンガだったり音楽だったり、気質的には文化系的に寄っているような印象があります。
もちろん1軍もマンガは読む人はいるでしょう。J-POPも聴くでしょう。
ただ、あくまでも気質的には社交的な体育会系の人が主流です。
これに対して2軍はややサブカル寄りだったり、癖のある音楽だったり。
3軍ほどではありませんが内向的な人が多いのも2軍の特徴です。
あくまでも印象なので、そうではない事例はたくさんあるでしょう。
極端な例かも知れませんが、1軍男女はスポーツや恋愛などリアル生活が充実しているため、コンテンツを楽しむ際にしても、仲間内での盛り上がりなどが優先されるのでしょう。
必然的に大ヒットコンテンツ、J-POPなど多くの若者の目に留まる流行のコンテンツが話題の中心になります。
これに対して2軍男女では「自分が良いと思える」作品を素直に楽しむ下地があると言えるかもしれません。
彼らの多くが文化系の部活に所属していることも関係しているでしょう。
最近では2軍のメンバーの中に、かつては3軍と一方的に決めつけられていた「オタク」も含まれるかもしれません。
問題点・「必死でがんばる人を嘲笑する」という悪しき価値観
日本の学校生活では、「一生懸命に努力をすること=ダサい」という考え方が存在しています。
とても人を傷つける態度・言葉で、絶対に間違っている価値観です。
このような考え方をする者は、カーストを問わず存在します。
一部の人間ではありますが、必死になってがんばる人を嘲笑する。
心の底では思ってなくても、周囲に合わせて「必死になっている人」をバカにしてしまうような言動を取る人もいるのではないでしょうか。
このエピソード自体は2軍の特徴とは何の関連もありません。
ただ、2軍の特徴として挙げられる積極性にやや欠けるところ、同調圧力に屈するケースが多いというところに問題が潜んでいます。
たとえばカースト上位の心無い者が下位の者をいじめや無視のターゲットにしたとします。
この場合、中層の2軍が無視などに加わることで、いじめがクラス中に決定的に広まってしまうのです。
決して悪人ではないはずの2軍の人が、心無い者に同調することでいじめに加担してしまう。
いじめられた当人にとって「お前らも同罪だ」という暗い哀しみを背負わせてしまいます。
卒業後あるある
クラスで一番目立つグループにはいないものの、堅実さで学校生活を楽しむことができる2軍の将来はどのようなものになるでしょうか?
基本的には、大学に進学して実直に就職していく、社会的にまっとうな道を歩む人がほとんどでしょう。
具体的に職種を挙げるならば、郵便局員、市役所などの職員(スポーツ課以外)司法書士や税理士などの事務所勤務。
JA職員やJR職員等の「堅実」とされる職種が「卒業後あるある」でしょうか。
1軍のその後について詳しくはこちらの記事に詳しくまとめました。
もちろんクリエイター系にも2軍出身者は多いですし、音響関係やスタジオミュージシャン、酪農家や農業を営む人もいるでしょう。
普通に大手企業に勤める人もいるでしょうし、外資系IT企業に勤める人もいるはずです。
雑誌の編集者やライターなども、2軍出身を公言している人は少なくないはずです。
「卒業後あるある」としましたが、いちばん人数が多く、やりたいことも価値観も多岐にわたるグループなので、コレという職業に決めつけるのも的外れな考察となってしまうでしょう。
2軍の出身者の卒業後の印象は、いい意味でも悪い意味でも「お前、変わらないなあ」といったところでしょうか。
1軍出身者はスクールカーストや狭い価値観にとらわれてしまい、ちょっと「痛い大人」に見えるケースもあります。
しかし二軍出身者の大半は、まっとうな社会人でありながら、学生時代の表情や雰囲気を持ち合わせる人も多いのではないでしょうか。
彼らの最大の特徴である「ほどほど感」は、学生時代に培われたものであり、社会人になっても極端に変わることは少ないはずです。
それなりに友人にも恵まれている彼らは、極端な変化に走ることはあまり考えられないのではないでしょうか。
まっとうな人生を送る可能性が一番高い
2軍の人たちは、基本的にはまっとうな人生を歩む人が一番多いグループではないかと思います。
もちろんスクールカーストなんてものに大した意味はありません。
言うまでもなく、学生時代なんて長い人生のほんの一部の時間であり、学生時代の価値観にいつまでも縛られるようなものではありません。
人生は努力すれば報われるとは限りませんが、2軍の人たちの地道な努力は実を結ぶ可能性がそこそこ高いと思われます。
ニートや引きこもりになる人たちの割合は3軍が突出しています。
なぜなら挫折経験から、無理な努力をしたり心が折れてしまうことが多いからです。
もちろん1軍や2軍でも心に深い傷を負った結果、そのような境遇になってしまう例はあるでしょう。
子供の頃からチヤホヤされていた1軍の挫折は、反動が大きいこともあるかもしれません。
3軍出身者が立ち直る方法については以下の記事にまとめました。
1軍出身者は根拠のない自信を持ち、夢を追って芸能人やモデルを目指す人たちもいるでしょう。
カフェやバー、ラーメン屋を経営することを志す人もいるでしょう。
残念ながら、彼らのすべてが成功できるとは限りません。
もちろん成功する人もいるでしょうが、長続きせずに転落する人もいるでしょう。
基本的には、元1軍ですから故郷は温かく迎えてくれるはずです。
ただ、夢を追った結果、中には心に傷を負って帰省する人たちも少なくないでしょう。
もちろん何かを目指して夢を追う若者は、カーストを問わずに一定数いるでしょう。
夢破れて現実と折り合いをつける能力も、中層である2軍がいちばん高いのではないかと思うのです。
○○才までに結婚して、○○才までにマイホーム。
人生設計が明確なのも2軍出身者の特徴の一つでもあります。
2軍出身者が成功する黄金パターン
多くの日本人がそうであるように地道に実績を重ねて地位を上げていくのが成功パターンだと思います。
いわゆる成り上がりは全軍中もっとも少ないと思いますが、2軍出身者が成功する黄金パターンが存在します。
カリスマ系のリーダーが率いるプロジェクトチームで成果を出し、名を上げるケースがそうです。
リーダーは元1軍かもしれませんし、元3軍かも知れません。
おそらく強烈な個性の持ち主でしょう。
そのようなリーダーの元で地道で的確なサポートを続け、気づいたらカリスマ以上に成功を収めていた。
そんな例もあるのではないでしょうか。
加えて、ともすれば危なっかしいカリスマ型リーダーです。
ワンマンが原因で組織を追われたり、プロジェクト自体を放り出してしまうこともあるかもしれません。
そんな事業を引き継ぎ、調整役もこなしつつ完成させることができるのは、子供の頃から「ほどほど感」を発揮しクラス内で絶妙な地位に付けていた2軍出身者ではないでしょうか。
まとめ
スクールカースト2軍の特徴は一言で言うならば「ほどほど感」
無難と言っても良いでしょう。
これに尽きると思います。
カースト(身分制)とは言われますが、明確な序列があるわけでもありません。
ただ言い出しっぺが多く発言力、同調圧力の強い者が1軍に多いだけです。
1軍にいるからと言って陰で嫌われている人もいるでしょう。
卒業後に立場が逆転する例など、巷に満ち溢れているわけです。
単純に言うと1軍は「落ちる」可能性があり、3軍は「化ける」可能性を持ち合わせる。
これに対して2軍は「変わらない」ことが最大の特徴なのかもしれません。