思春期の頃にすごく仲の良かった友達と、久しぶりに会って話したらどこか違うような、違和感を覚えることはないでしょうか。
中学、高校といつも一緒にいて何でも話した親友が、大学生になってくると価値観にズレが生じ始める。
やがて社会人になるとズレは決定的なモノになり、話していても楽しくない。
むしろ苦痛─。
だけど、そんなことで友達と距離を置こうとしている自分は身勝手ではないか、薄情者なのではないか?
この記事は、このような悩みを持つ方に向けて書きました。
内向的な人は、普段なかなか人と打ち解けない半面、親しくなったら深く仲良くなる関係の方も多いと思います。
そのような親友と価値観が合わなくなるのはとても悲しい出来事ですが、誰にも起こり得ることです。
参考になりましたら幸いです。
なぜ、友達と価値観が合わなくなるのか?
当たり前ですが、人は置かれた環境によって価値観が変わるからです。
変化の速度は個人によってまちまちであり、社会的な立場に合わせて目まぐるしく変わります。
環境が変われば好みも変わるしライフスタイルだって変わります。
結婚や出産で家族が増えたり、責任のある立場を経験してしまうと、今までとは別人のように変わることも珍しくはありません。
同じ歩調で歩めるグループなら、関係性を維持したまま年を重ねていきやすいでしょう。
しかし人によって環境の変化、心の成長速度、価値観の移り変わりのスピードはまちまちです。
男性も女性も、年齢によって考え方が変わっていく人もいれば、そこまで変わらない人もいます。
友達グループから抜けたいときの心境と対策は、こちらの記事にまとめました。
価値観の違う相手と無理に付き合う必要はない(あなたは薄情者ではありません)
親友だと思っていた相手と価値観のズレを感じてきたとき、無理をして関係を続ける必要はありません。
特に就職などを経験しますと半年~1年前後で、価値観のズレを感じるのはやむを得ないでしょう。
所属する組織が違うのですから、当たり前です。
あるいは、結婚や子育てなどでも生活パターンは変わり、様々な出来事に対する影響から考え方は変わります。
これを読んでいる優しい方であれば、「自分は身勝手ではないか…」って思うかもしれません。
すすんで縁を切る必要はありませんが、相手のことが嫌になる前にちょっと距離を置いてみたらどうでしょう。
自分からは連絡をしなければ自然と距離が取れます。
それでもしつこく連絡を取りたがる人もいるでしょう。
かつて運動部などに所属していた人だと、年を重ねてもチーム意識が強いままの人もいるでしょう。
まだ美しい思い出が残っているうちに、距離を置いた後…いつかまた今とは違う価値観になるかもしれません。
いつかの機会に再会すれば、また気持ちのいい関係を築ける場合も多いでしょう。
人生は続きます。
今は合わなくなってしまった人でも、縁があれば、また会えるでしょう。
関係性が悪化する前にフェードアウトしておくのも手です。
それでも、世間体が気になってズルズルと関係を続けてしまう。
そんな方にはこちらの記事もオススメです。
人生の道のりが違えば、価値観は違って当たり前
人生は旅のようなものだと、よく言われます。
みな、自分の道を歩いていきます。
社会的に「真っ当」と呼ばれるルートを進むとしても、前人未到の荒野を進むとしても。
あさっての方向に進む人もいますし、一歩も動けなくなってしまった人もいます。
誰かのために、自分の道をあきらめた人もいるでしょう。
どんな道を進んだにしても、その人にしか見えない景色があるわけです。
そして人はたいていの場合において、自分が歩んだ道は正しいと思っています。
社会的にうまく行っている人は、どうしても優越感を覚えてしまうのではないでしょうか。
思い通りに行かず、苦しんでいる親友に対してイライラしたり、もどかしく感じる場合もあるでしょう。
ともすれば、「だからおは前ダメなんだ」などと決めつけることさえあるでしょう。
価値観の違う人と接することは視野を広げる大きなチャンスではある!
その一方で、価値観の異なる人との交流は学ぶことも多い良い機会ではないでしょうか。
意見の対立等にはじゅうぶん気をつける必要がありますけれども、それぞれ立場の違いや主義主張の違いにはその人なりの根拠があります。
必ずしも共感できるものでなくても「そんな考え方もあるんだな」と思うことで視野は広がります。
ハッと気づかされることもある。
もちろん認識のズレや、話題が噛み合わなかったり、ガッカリすることも多いです。
それでも後になって「あのとき、あの人が言おうとしていたことは、これを指していたのか」等、改めて納得することもあります。
私たちは日々変わっていっています。
「違い」を認識するだけで、価値観の振れ幅は広がります。
世の中にはビックリするほど極端なモノの考え方をする人がいて、私はそのつど勉強になっています。
価値観が合わなくても、尊重してくれる人は大切にしよう
年賀状だけの関係でもいいと思います。
数年に一回程度の連絡でもいいでしょう。
お互いが気にかけていることが伝わるだけでも、すばらしい人間関係と言えるのではないでしょうか。
年中パーティやるのが友達とは限りません。
毎日のようにSNSでつながらなくても、何となく自分を尊重してくれる人がいたら、ぜひ大切にしてほしいと思います。
親族でも友人でも恩師でもいいでしょう。
つかず離れず、何となく見守ってくれているような関係性は、とても貴重です。
距離を置いた友人のSNSや近況は一切チェックしない。
一緒にいて楽しくない関係はもちろん、SNS上での面倒な関係もあるかと思います。
リアル知人とは違って、ネット上の友人と比較的気楽に距離を置けるでしょう。
いずれにせよ、距離を置いた人がいまどうしてるか、今後SNS等での近況には触れないことが大切です。
うっかりチェックしてしまったり、リプライで反応をしてしまうと元も子もありません。
価値観の違う友達に引きずられて、自身が成長しないのは実にもったいないと思います。
まとめ
いかがでしたか。
価値観が合わなくなった友達とは、人生のステージが変わった証拠です。
たとえ話が合わなくても、尊重してくれる相手ならば自身の考えの幅を広げる良い人間関係につながる可能性もありますが、期待通りにはいかないものです。
無理に話を合わせたり、付き合いを続けることはオススメできません。
現在はコミュニケーションの形も多種多様になり、実名匿名、趣味の領域等、自分の一面を使い分けた人間関係が可能な時代です。
現在の人間関係やしがらみに悩んでいる方でしたら、思い切って距離を置くのもひとつの手です。