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アニメキャラの私服はなぜダサいのか? 

アニメキャラ(マンガ、スマホゲーム含む)の私服はダサい。

よくいわれる言葉ですけれど、ピンと来ない人もいると思います。

ダサいのには理由があるんです!

最初に結論を言ってしまいましょう。

それは、現実の〝オシャレ〟の考え方と、〝キャラクターデザイン〟の考え方が、なかなか〝噛み合わない〟からなんです。

なぜアニメキャラの私服はダサく見えるのか?

服装の好みは個人の好き好きですし、個人的にはオシャレに正解はないと思っています。

でも、パッと見て「ダサっ!」という作品は、ありますよね!
ないですか?

具体的な作品名は申し上げませんけれども……。

制服はカッコよくデザインされていても、女の子の私服がダサい。
軍服姿はカッコいいイケメンだけど、私服がイタい。

そんなの思ったことないという方は、ブラウザバックを推奨します。
当記事はそういったファンの好みを否定する内容ではありません。

じゃあ誰に向けたエッセイ?

そう問われたら、アニメキャラの私服に違和感を持っている方でしょうか。

あるいはキャラクターデザインに興味のある方にも、考え方のヒントになるかもしれません。

私は絵を描きますので、絵描きによるブーメランエッセイでもあります。

イラストを描くことなんて、自分が知ってること、興味があること、知らないことがそのまま出てしまうので困ったものです。

普段何気なく「ダサい」と思っていることを掘り下げて考えてみました。

それでは、いってみましょう。

おしゃれの法則と矛盾する「キャラクターデザイン」の考え方

オシャレの極致って、さりげなさだと私は思っています。

でも、さりげないオシャレキャラなんて、アニメで出したらモブですよね。

アニメの場合はオシャレよりもまず、〝作品コンセプト〟と〝キャラ立て〟と〝ファッション〟に整合性が取れていなければなりません。

もっとも、この〝キャラ立て〟という作業も、ひと昔前の少年マンガように、〝ただ個性的であればいい〟というものでもなくなりました。

特に「小説家になろう」などの小説投稿サイトでは、〝テンプレ〟というか、読者が感情移入しやすいキャラクターの〝型〟を提示するのが主流になっています。

このテンプレキャラと、各テンプレ作品それぞれの登場人物の個性を際立たせるための作業、そして現実的なファッションとの整合性がたいへん難しいのです。

キャラを作る過程で、考えてみましょう。

まずは主役キャラだということを、一目で分からせないといけない。

現実ではありえないような髪の色やヘアスタイルと、それに似合うファッションなんて、とんでもなくセンスが必要だと思われます。

このキャラを目立たせたい。輝かせたい。好きになってもらいたい。

するとデザインのとき、つい力が入ってしまいますよね。

すると「情報過多」「デザインの極端さ」が起こってきます。
もちろん、受け手の層に向けて発信していくわけですけれど。

アニメのキャラクターデザイナーの画風は様々ですが、当然ながら「キャラを好きになってもらうため」に登場人物を作り上げていきます。

演出の意図で「ダサい」キャラデザをする以外では、たぶん誰一人、ダサい服装だと思って描いていないはずです。

でもね、人によってはダサく感じられてしまうんです。
作り手様が、そう思っていなくても!

どうしてそうなるのか、気になりませんか?
答えは簡単です。

描き手の情熱が、空回りしてしまうんです!
また、ブーメランが私の頭に刺さりました……。

その謎ベルト、どこを吊りたいのか分からない謎サスペンダー、要りますか?

日本のアニメキャラならではの極端なキャラクターデザイン。

しかも各キャラで被らないように、それぞれ特徴を際立たせる必要がある。

既存のコーディネートだと「パクリ」だと言われるので、ワンポイントを付けて差別化したい。

そう考えてみると、どうしたって、突飛なファッションになりやすいのではないでしょうか。

もっとカッコよく! 可愛く! って思ってると、ついつい描き込んでしまいます。

一枚絵のイラストだと画面のバランスがとれるのでさほど気にならなくても、アニメーションで背景や動きがつくと、うるさくなってしまったり。

そういう〝演出〟ならいいんですけど。

あと個人的に思うのですが、ひと昔前の美少女アニメ・ゲームによくあった謎ポケット、謎ボタン、謎の巨大襟なんかは突飛すぎて個人的には大好きなんですけど、どう考えてもオシャレとは言い難い。

でも確かに昔と比べたらオシャレな私服のアニメキャラは大変多くなってきました。

個人的には、90年代~00年代初頭が一部の例外を除いて、もっともダサかった気がします。

「なんでそんな服を着てるんだ?」

どうしてそうなるのでしょう。
絵描きは、基本的に資料を見て描きます。
そのときに参考にしている資料は、当然オシャレなものであるはずです。

身もふたもない言い方をすれば、作者がオシャレに興味がないと、〝なんでそんな服~〟現象が起こり得ます。

流行は一瞬ですたれます。
ところがオシャレに興味がない人に限って、〝流行〟の部分ばかり追ってしまうのです。

流行というのは、基本的な型を身につけた人が、その都度その都度に取り入れる〝遊び〟の要素です。

基本がしっかりしているからこそ、遊びが映える。

逆に基本がおろそかで遊びばかりになってしまうと、オシャレには見えなくなってしまいます。

ハイブランドだからって、その人に似合わなければオシャレには見えないでしょう。

ファッション誌だって結局は広告媒体なので、平気でダサい服やコーディネートを紙面に載せてたりします。

ここまで書いてみて、ブーメランが何本も頭に刺さっています。

私もそこまでファッションに興味があるわけでもないです。
そんなに服も買いませんし、どちらかというとアパレル業界は苦手です。
ハイ・ブランドのロゴも好きじゃない。
あと、「オシャレを自称してる人」特有の、優越感というか人を見下した感じも苦手です。

そうすると、やっぱり絵に出てきてしまいますよね、全部。

 アニメの女子高生、幼すぎ?

まあ、日本のオタク文化の特色でもあるので、決して否定はしませんが……。
アニメに出てくる女子高生の私服は、まるで小学生のように見えるのは私だけでしょうか。

街中ですれ違う、私服の女子高生って、もっとずっと大人っぽい格好です。
もちろん中には幼い感じの服装を好む大人の女性もいるでしょうけれども。

そう、「アニメ女子高生」はアニメの中にしかいません。
それでいい。それが日本のアニメ文化なのでしょう。
なので、これを「ダサい」と言ってしまうのは野暮なんじゃないかと思いました。

ただ、幼い女の子を愛でる文化(?)は欧米のアレな人たちや、それに感化された意識のお高い人たちに毛嫌いされるどころか、魔女狩りのように糾弾されかねない不寛容な社会です。

アニメと現実は別なんですけどね。
これ以上は話が脱線するので、この話はここまでにいたします。

 アニメのイケメンキャラはなぜ大きく胸の開いた服を着るのか。

男性向け、女性向けを問わずアニメの中には露出度の高いファッションをしているキャラが少なくありません。

ノースリーブだけではなく、胸元の大きく開いた男性キャラクター、いますよね!
大胸筋のみならず、シックスパックまで全開の衣装で戦ってる姿、セクシーですよね!

バトル漫画などでは半裸で戦うイケメンキャラ……。
都合よく上半身が破けて、決して半ケツ状態にはなりません。

上半身裸で戦うキャラ、カッコいいですよね!
ですが、一般人目線で見るとこれがキモいらしいですね。

基本的にアニメファンなら、肌色の描写にそこまで嫌悪感を持つ人は少ないんじゃないかと思いますけど。

まあ現実で男性がタンクトップ姿で街中を歩いていたりすると、いろんな意味で「うわあ」って思います。

海やジムやスポーツ施設ならともかく……。
よっぽどのイケメンでも駅にタンクトップでいたら引いてしまう人が多いのではないでしょうか。

アニメでも何となく男性のタンクトップ私服に違和感を持つ人は多いかと思います。好きな人は好きなんですけどね。

一応、描き手の心理で言えば、露出の多いキャラを描くのは楽しいんですよ。
あとデッサンなど少々やっていれば、裸を描くのが一番楽です。
なので、絵描きの心理として、裸を描きたがるのはよく分かります。

私も昔なつかしいビキニアーマーの女の子を、いまだに嬉々として描いてますし。

分かりますけど、ほどほどにしないとダサいでしょう。

◇ ◆ ◇

要点をまとめると、オシャレにさせようとするとモブに近くなり、個性をつけようとすると極端になる。
このバランスを取るのは、とても難しいのです。

まとめ・アニメキャラの私服がダサいと感じたら、高確率でキャラは立っています!

アニメ・マンガにおけるキャラづくりと、現実世界のオシャレの概念って、基本的に噛み合わずに矛盾します。

現代のオシャレなファッションは、極端な個性よりも、機能性やベーシックな方向に進んでいます。

パリコレの前衛的な衝撃ファッションは、『ジョジョの奇妙な冒険』ならともかく、街で着ていたら、通報されてしまうレベルでしょう。

でも、街中で見るオシャレさんをキャラクターデザインに取り込もうとすると、モブになってしまう。

スーツ姿の男女はカッコいいけど、そのままデザインすると地味になりがち。

そうなると奇抜な髪型とか、変なアクセサリーとかつけたくなるんですよね。
これが一番ダサくなりがちなパターンです。

おっと、スーツは制服でした。
いや、社会人の戦闘服か。

私服でも、たぶん現代は奇抜なデザインよりも、ベーシックな方向に向かっています。

でも、ベーシックなオシャレは〝キャラの個性〟と矛盾します。

この辺りの整合性を意識したのが、いわゆるオサレアニメなんでしょうけど、面白いかどうかは別問題です。

ダサくてナンボという考え方もあり!

オシャレなんて現実の世界に任せて、もっともっとダサくていい! とも思います。

ダサくてナンボですよ!
一般人が恥ずかしくて見てられないようなクソダサキャラこそ至高です。

そんな私の渾身(?)の

気になる方は、以下のリンク先から「小説家になろう」にて連載中の拙作が読めますよ。

十念 絵馬
僕と直行さんが大活躍します♪
九重 直行
お、おう…
八十島 小夜子
80年代はいま見ると恥ずかしいわ

最近は無難なファッションのアニメキャラが多くなってきましたが、もっともっとダサくて尖ったキャラが見てみたいと思います!

九重 直行
90年代のが微妙だな
十念 絵馬
ダサいのが良いんですよ♪
零乃瀬 知里
まあね
弐重 ねん
最後まで読んで下さって、ありがとうございます

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