ロマンニュース第1話
猫の起源
古代エジプトと猫
ペルシアによる「猫の盾」作戦!
ヨーロッパと猫~ローマ時代から中世~
猫が日本に伝わった経緯
猫は神秘の生き物?
この漫画でも描いたように猫と人類との付き合いは大変長い期間、ともに過ごしてきています。ネズミを捕るという実用的な目的がありながら、決して家畜にならなかった(猫は家畜か? については未だ結論は出ていません)ともかく猫は、愛玩動物として人に愛されてきました。一方で、エジプトでは神格化もされ、この物語の主題ともなった『猫の盾』の悲劇? の一翼を担っています。もっとも、このエピソードには諸説があり「ありえない!」という意見もあり、真相は分かりません。ただ、こんな挿話が生まれるくらい、猫という生き物がふしぎな魅力を持っていたと言えるでしょう。
実際、古代ローマ時代に猫はペットとして大変愛されていた事実がありますからね。
猫の受難と復権までの険しい道のり
ページ数の関係もあり、漫画の中ではやや駆け足で展開してしまった中世の猫についてですが、本編でも描かれていた通り「魔女の手先」として迫害されました。しかし、猫はこの暗黒の時代にあっても、しっかり生き抜いてきたのです。ご存じの方も多いかと思いますが、飼い猫以外の猫は人間の生活圏でないと生存出来ない「野良猫」と、人に依存せずとも生存できる「野猫」に分けられます。中世においての猫への迫害がどの程度のものだったのか正確なことは分かりませんが、暗黒の時代においても猫はしたたかに生き延びてきたのです。
余談ではありますが、有史以前からも人類は他の生物を絶滅させてきた事実があります。
猫の復権は大航海時代
大航海時代に再び猫が必要とされたのは、外洋航海で発生するネズミ対策でした。図らずも当初の実利的な猫の飼育理由です。もっとも理由はそれだけではなく、天気予報や船乗りのゲン担ぎなど、科学的な根拠のありなしに関わらず、船猫の需要が急速に増した時代となりました。
別ルートをたどったアジアでの猫の歴史について
猫が世界に広がる過程で、アジアでは西洋とは全く異なる道筋をたどりました。
中世以前、古代ローマの時代にシルクロードを通じて猫は東洋にやってきました。あるいは、「猫の盾」でエジプトを征服したと言われる古代ペルシアからのルートもあるでしょう。
イスラム圏でも猫は大切にされてきた宗教的な経緯があります。
未来社会と猫
インターネット時代になりますと、猫は人類にとって、地球史上類がないほど大人気の生物となっている印象があります。技術的特異点を迎えようとするこれからの人類にとって猫との関係はどうなるのでしょう? 興味は尽きません。