勉強は得意でもスポーツが苦手だったり。
学校内でも目立たない存在。ぼっち。
いじめられていたり、無視されていたり。
そうでなくても学校内に居場所を感じられない存在。
本人に自覚があってもなくても、スクールカースト(学校内序列)下位の学校生活は寂しいものです。
そんな私たちにとって、親がたまに言ってくる、
「最近、学校はどうなの?」
「あなたには期待しているからね!」
この言葉は苦痛ですよね。
期待されたからやる、のではなくて、本人の自由意志で、結果として両親の期待に応えられたら、それは素晴らしいことではないでしょうか。
当ブログではこのような考えのもと、「スクールカースト三軍が親の期待に応える方法」を考えてみたいと思います。
重くのしかかる親の期待、親と子の価値観の違い
結論から言えば、親の期待に応える必要はありません。
まず大前提として、人は他人を変えることはできません。
でも、子供を持つ多くの親御さんたちの少なくない数がそうは思っていません。
「言えば分かる」
「いままでもそうだった」
「お前ならもっと上手くできる」
「あなたはもっとがんばって」
親御さんに悪意はなくても、追い込まれて心が疲れてしまうこともあるでしょう。
あいさつや、公共の場では騒がないなどのマナーは、確かに両親から教わりました。
親御さんは、大変な思いをしてわが子を育てています。
それはとても立派なことなのは確かです。
でも、ちょっと待ってください。
過剰な期待は、子供の心を押しつぶす事にもなりかねません。
「子供は期待に応えてくれる」
「自分のようになってほしくない」
親御さんの気持ちも様々で、事情は人それぞれでしょう。
逆にお子さんの立場では、自分の気持ちを正直にいえないケースがほとんどなのではないかと思います。
居場所がなくて辛くても、「特に何も…」とか「普通だよ」としか言えない人は少なくないのではないでしょうか?
それどころか、やたらと期待してくる両親の存在も重いというか、ツライですよね。
誰にとっても自分の人生は自分のものだし、まずは自分が満たされたうえで、人に幸せをおすそ分けにするのが、もっともストレスが少なく、誰も損をしないと私は考えています。
スクールカースト三軍、親に言えない辛さ
ほとんどの場合、スクールカースト三軍は、クラス内で自分の意見を積極的には言えません。
本人に落ち度があるわけではなく、「クラスの空気」がそういう雰囲気になってしまっているのです。
そんな私たちにとって、学校生活というのは、とても楽しいものとは言えないのではないでしょうか。
いじめられていれば、なおさら毎日が辛いし、最悪の事態が頭をよぎったり、とにかく「生き地獄」とも呼ぶべき状況に追い込まれてしまいます。
こんな状況を、先生やスクールカウンセラーに相談したところで、なかなか解決させるのは難しいでしょう。
こんな状態で、どうにか学校をやり過ごし、家に帰ると待っているのが親からの「学校はどうだった?」という言葉。
よほど何でも打ち明けられる理想的な親子関係であっても、言いにくい場合が多いのではないかと思います。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルに、「自分の心に従うこと」
言いたくなければ言わなくていいし、相談したいなら相談してもいい。
しかし、相談したからと言って、親も万能ではありません。
助言が間違っていることもあるでしょう。
仮に正論だったとしても、いまのあなたには聞くのも嫌な言葉かも知れません。
そのときも、自分の心に問いかけましょう。
「こんなこと言われて、自分は嫌な気持ちになっている」
思春期の少年少女に感情的にならないでというのは、無理があるかもしれません。
しかしながら、自分の気持ちを言語化すること、客観視できることは「心を鍛える」ことにもつながります。
誰にも打ち明けなくていいんです。
いまの自分の気持ちを、メモ帳にでも書いてみましょう。
そうしたら、「自分が楽しめること」を探してみましょう。
三軍が取り組むべきは、「自分が面白いと感じたこと」
これは何度も当ブログで書いていることですが、人は「興味があること」「面白いと感じたこと」に対する吸収力はすさまじいものがあります。
何だっていいのです。
たとえば、テレビゲームでも、突き詰めて考えていくと制作者の意図や、楽しませるための工夫が理解できるようになります。
何事も夢中で楽しめるようになってくると、ただ遊んでいるだけでは飽き足りなくなって、いろんな裏側を考えるようになります。
料理もそうです。
たとえファストフードがグルメから叩かれていても、世界中に店舗を広げられた理由や、原価率や価格帯、客層などに考えがいくと、ビジネス的な思考が身に付きます。
興味のあることをネットで検索すれば、次から次に玉石混合の情報が出てきます。
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、好きなモノに興味を持つことから、枝を伸ばすように自分を育てることができます。
私もこの経験で、三軍にいた頃のトラウマを完全に払しょくできました。
何も面白いと感じない、やりたいことがないときは、勉強をがんばる
学生にとって、勉強こそがもっともコスパのいい最高の武器になり得ます。
スポーツなどは、身長や筋力、競技センスなど、生半可な努力では超えられない壁があります。
芸術などはオンライン講座などで昔よりもずっと「良い先生」に教わる機会が多くなりましたが、楽器などはお金がかかったり、結果が出るまで何年もかかったりします。
これに対して勉強は、個人の資質にそこまで影響されずに成績を伸ばして、短時間の勉強でも試験の点数が伸ばせて、志望校のランクを上げれば、それだけで将来の選択肢をグンと増やすことができます。
いまは何にも興味がなくても、いつか何かに夢中になる事もあるかもしれません。
しかし、これがなかなか厄介なもので、毎日コツコツ積み上げていかないと、いきなりは点数が上がったりしません。
国語や世界史などでは、テスト範囲の勉強さえすればイキナリでもそこそこいい点が取れたりしますけど、英語や数学は下手したら1年の頃から学習し直さなくてはならなかったり。
そんなときは、「一日30分、何が何でも勉強する」とか、無理のない範囲で強制的に習慣化していけば、確実に力がつくでしょう。
それでも絶望しそうになったときに
深刻な悩みを抱えている人にとっては、気休めにしかならないかも知れませんが、絶望しそうになったときは、いま見ている景色を変えてください。
学校が暗闇にしか思えなかったら、暗闇に背を向けていいんです。
「学校が全てではない」なんて、安易な言葉は使うべきではないと思いますけど、命がかかったら、逃げてもいいと思います。
結果として、もっと悪い結果になる可能性もあります。
でも、動けば景色が変わります。
何も突飛な行動だけが、いいわけではない。
スマホの壁紙を変えたり、サボテンを育てたりするのも十分「景色を変える行為」です。
それと、道端や教室にゴミが落ちているのを見つけたら、「幸運のかけら」だと思って積極的に拾って、ゴミ箱まで持って行きましょう。
これ、地味に効く「幸運のおまじない」です。
あの大谷選手もやっているそうで、私も真似してみたら結構いいことがありました。