スクールカーストの実情を知りたい方のために
- 1軍・2軍・3軍の特徴を知りたい方に
- 3軍に所属して生きづらさを感じている方に
- 新学期の環境の変化に不安を覚えている方に
学校教育の問題点を煽る意図は決してありませんが、学校生活の立ち回りが将来を左右しかねない以上、慎重に言葉を選んで全力で書きました。
スクールカーストとは何?
学校カーストとも言います。
ひとことで言えば学校内での理不尽な序列のことです。
もともとはアメリカで発生した現象でした。
しかし日本でもあてはまると00年代後半から言われだし、定着した言葉です。
主に小学校から中学、高校までの学校生活で起こりうる現象です。
1軍=A 充実した学校生活=メジャー系運動部ベンチ入り=クラスの中心人物
2軍=B 普通の中高生=マイナー系運動部
3軍=C それ以外(非リア充、運動音痴、アウトサイダー)
日本で学校教育を受けた人ならば誰しもが経験しているのではないでしょうか。
小中一貫校や、中高一貫校など、一貫教育が行われる場所では起こりやすいと言われています。
また、地元の結びつきが強い(祖父の代から地元民など)親世代のグループの人間関係が子世代に影響する場合もあります。
地元に根付いていない転校生は不利になる傾向があります。
同じ「遅刻」でもカーストでここまで違うことを漫画にしてみると
少し誇張した表現かもしれませんが、筆者の経験ではこのような例に何度か遭遇しました。
もし、この記事を読んでいるのが親御さんの立場の方でしたら、こちらの記事も参照ください。
スクールカースト 子供が下位だった時 やってはいけない7つのこと
1軍の特徴「クラスの中心でサイコーの学校生活」
ポイント
・コミュ力抜群で積極的(相手に干渉する力が強い)
・比較的ルックスがいい(ファッションセンスを含む)
・運動神経抜群でメジャー系運動部に所属している。
おおよそこの3つのうち1~2つ以上当てはまっていれば1軍に所属できるでしょう。
ですが基本的にリーダー格はコミュ力抜群で積極的なタイプがつとめます。
ルックス、運動神経の一点突破型も1軍にいますが、絶対に主導権はコミュ力特化タイプに持っていかれます。
80年代~00年代初頭まではヤンキーがカースト上位に君臨する学校も少なくありませんでした。
ヤンキーは減少傾向ではありますが、格好は普通でもイキった人などが上位につくケースは多いです。
例外もありますが、基本的に2軍と3軍は1軍の決定に従うだけです。
1軍の発言力の強さの理由はどこから来るのでしょう?
それは、相手に干渉する力が強いことが挙げられます。
実際、カースト1軍のリーダー格が上位を取れる理由として…
ルックスがいいから、運動神経が良いから、ヤンキーだから、といった理由は副次的なモノに過ぎません。
ハッキリ言います。
群れを統べる能力が高い人=コミュ力=相手に干渉する能力が高い人です。
「認めてほしい」という承認要求とは似て非なるものです。
「わたしはこう思ってる。あなたもそうでしょ?」
「ウチらのクラスって良い雰囲気じゃない? そう思うでしょ?」
共感の強要ができる人は、間違いなく1軍の資質があります。
同調圧力のキッカケを作れる人と言っても良いでしょう。
このような中心人物をとりまく数名~10人前後が1軍を形成していきます。
1軍またはAグループは基本的に楽しい学校生活を満喫できます。
いわゆるリア充、あるいはパリピですね。
クラスの中で花が咲いたように目立つグループです。
恋愛イベントにも積極的で、夏祭りに花火大会、まるでゲーム「ペルソナシリーズ」のような日常。
バレンタインデーに本命チョコをあげたりもらえるのも1軍の特権です。
ちょっと偏見かも知れませんが、テレビのバラエティ番組とかの雰囲気は1軍っぽいかなと。
教師とも積極的にコミュニケーションを取るので、彼らの印象も良くなります。
公正であるべき教育者として、「下位」の者が教師に話しかけられないような雰囲気を放置するような先生は問題外だと思います。
実体験として、スクールカーストに対する教師側の無自覚や「下位」の者に対する思いやりの欠如を感じることは多かったです。
さらに言えば、スクールカーストを利用して、受け持ちクラスを「適切に」管理しようとした教師も少なからずいたように思えてなりません。
※あくまでも個人的な実感ですので、極端な例かも知れませんが。
もっと詳しく
このような問題点に加え、1軍内でのポジション争いやマウント等、序列内で何かと騒がしい一面もあります。
特に1軍下位~1・5軍にかけてのポジション争いは学校によっては熾烈になる傾向があります。
また、1軍同士で派閥などが生まれ、教室がギスギスした雰囲気になります。
1・5軍の特徴「お調子者なワナビー」
ポイント
・1軍の取り巻き・扇動役
・お調子者・お笑いが好き
・先生と仲が良い
いわゆる、キョロ充というタイプもここに当てはまるのではないでしょうか。
男子校と女子高、共学では全く役回りが違います。
場の空気を読むのが得意な人が多い印象です。
よくいえば気配りタイプ、少しいじわるな言い方をすればご機嫌取りタイプ。
たとえば、上位が「あたし実はコーラ嫌いなんだよね。あれマズくね?」と、ピントのずれた決めつけをしたとします。
当然、場の空気は「???」となります。
こうしたときに、率先して「太るしね」「ダイエット系の奴は人工甘味料が体に悪いし!」みたいにお追従をするタイプです。
たとえが極端かも知れませんが、似たような例を体験した方もいるのではないでしょうか?
もしくは1軍の誰かのギャグが滑ったとき、上手にフォローしてくれるタイプです。
よくも悪くもクラスの潤滑油的な存在です。
しかし、この層に猜疑心や嫉妬心が強い人がいると、上位への告げ口や下位へのマウント等も発生します。
いじめのキッカケになるケースもあり得るので、このタイプで印象が良くない人が目についた場合、動向に注意が必要です。
また、上昇志向が強く下剋上を狙っているタイプもいます。
1軍の分断工作をしたり、派閥間の争いを仕掛けたりする場合は要注意です。
2軍の特徴「可もなく不可もなく。どちらかといえば消極的な普通の人」
ポイント
・マイナー運動部(卓球部・バドミントン部)に所属
・いわゆる「普通」の生徒。
・あまり自己主張せず、消極的なグループ。
基本的にこのグループは安定しています。
クラスでの比率はおおよそ半数程度。
いちばん人数が多いグループです。
基本的には、2軍同士でグループを作り、1軍とも仲の良い人もいたり、3軍とも程よい距離を保ちます。
おだやかな性格の人が多いのも特徴です。
ただ、クラスで上位グループがターゲットを無視をするなどという事態が起こった場合、このグループも追従してしまう問題点もあります。
マイナー系運動部といっても、全国大会に常連の強豪校の主力選手などは1軍です。
反対に部員が50人もいるようなバスケ部やサッカー部のベンチ入りメンバーや期待のルーキー以外は、2軍に所属するでしょう。
もちろん容姿やコミュ力にもよるので、一概には言えませんが。
スクールカースト二軍については、以下の記事で詳しく掘り下げています。
恋愛に関しては積極的ではありませんが、地味に交際するカップルもいます。
筆者の知人に高校の同級生で結婚した人がおりますが、このタイプでした。
学校生活が楽しかったと言えて、同窓会などにも迷わず出席できるのは基本的に2軍までとなります。
3軍の特徴「学校内では空気。学校外に居場所を見つければ神にもなり得る資質」
ポイント
・オタク
・変わり者、友達がいない
・ガリ勉・コミュ障・中二病(邪気眼系)
クラス内の比率ではでは15~20%くらいでしょうか。
この数値については地域や年代で差異はあると思いますので参考程度にとどめておいてください。
3軍の特徴ですが…
基本的に教室内では空気のような存在になります。
いじめが発生していない状況でも、1軍2軍から雑談をふられるケースはまずありません。
「インフルエンザで休校だって」
必要最低限の会話だけです。
「次の授業、自習だって」程度の連絡なら回ってこないこともあります。
また、3軍は情報が回るのが遅いので、クラスの状況が把握しにくいこともあります。
こちらから話しかけても「えっ? こいつ何」みたいな場の空気になります。
この手の記事で3軍の容姿は…という記述も見られますが、もちろん美人やイケメンの3軍もいます。
あえて名前は申しませんが、3軍出身を公言するアイドルやミュージシャンは多いです。
美男美女でも何故か3軍にとどまってしまう理由は、キャラ付けとコミュニケーション能力にあります。
価値観のゆれ幅の狭いコミュニティの中では、どうしてもノリのいい会話ができる者が目立ちます。
というか、それが全てです。
そんな彼らの「○○ってこんな奴だよな」というキャラ付け(偏見)を、コミュ力のない人間は適切に処理できません。
あるいは、どうしても当てられたキャラを受け入れることができない人もいるでしょう。
上位の者たちの他愛のない会話が、とても無意味なものに感じられる人も多いでしょう。
未だにオタク=イケてない奴という偏見がありますが、単純にオタクだからと言って3軍とは限りません。
さかなクンさんは学生時代、クラスでも人気者で、いじめられていた友人を助けたエピソードがあります。
吹奏楽部でルックスも良かったのも関連していると思いますが、ポイントはさかなクンさんの人に好かれる性格でしょう。
※さかなクンさんをオタクに分類するのは少し心苦しいですが…。
同様に『新世紀エヴァンゲリオン』や『シン・ゴジラ』でおなじみの庵野秀明監督は学生時代、学校外のSF研究会やマンガ研究会の女子にモテていたそうです。
さかなクンさんや庵野監督の様にずば抜けた才能がなくても、オタクやガリ勉が大学デビューなどという例は枚挙にいとまがありません。
地道に勉強を続けていた3軍が、医師になったり大手自動車メーカーの技術者になったり、起業して成功する人も少なくありません。
ただ、コミュニケーション能力最優先の日本の就活では、若干不利になってしまう傾向があるのも確かです。
しかし、可能性の面では3軍こそもっとも高い潜在能力を持っていることはハッキリと断言できます。
内外を問わず、世の中を変革させる(イノベーダー)は3軍出身者が多いです。
アメリカのシリコンバレーの成功者たちの例を出すまでもなく、ひとつのことに打ち込み、継続する人は人生で勝てる可能性を持っています。
たとえ社会的な成功や称賛を受けなくても、自分の道を信じて進んでいる人はその生き方に胸を張るべきだと個人的には思います。
よく実際の経験こそが本物で、フィクションを通した感動はニセモノだという意見がありますが、少し違うと思います。
たとえ架空の映像を通して得た感動だろうと、あなたの心を揺れ動かしたことは事実ではないでしょうか。
フィクションから得た感動を糧にするのは、私はアリだと思っています。
なお、スクールカーストに当てはまらない人もいます。
彼らについては以下の記事にまとめました。
スクールカーストは群れの動物である人間の本能か?
いじめの温床とも言われますが、社会的な動物といわれる人間の本性なのかもしれません。
先史時代、人間は家族中心のコミュニティから100人以下の群れで生活を営んできました。
群れの中でリーダーを決め、役割分担をして狩りや居住地の整備、子育てなどを行ってきたはずです。
そうした時代の習性は、文明社会に生きる私たちの心の奥深くにも消えずに根付いているのではないでしょうか。
学校という閉鎖された空間で、思春期の少年少女たちが主体となりコミュニティを作るわけです。
ある意味で、ヒトの持つ原始的な本性がむき出しになるのではないでしょうか。
そんな群れ=クラスの雰囲気はリーダー格のグループによって天国と地獄ほどの差となります。
よほど指導力と人格に優れた担任の教師に恵まれない限り、この判定を覆すことは難しいと思われます。
私を含めて、学校が居心地のいい場所ではなかったという人も多いでしょう。
かつてヤンキー先生として有名になり、現在は衆議院議員の義家 弘介(よしいえ ひろゆき)氏の言葉を引用します。
『学校』とは、集団の中で様々な試行錯誤を繰り返しながら、互いに互いを認め合い、そしてその中で自分の価値や未来を探していく場所である。
引用元:『ヤンキー母校に生きる』著・義家 弘介 文芸春秋
関係を学ぶ場所としての学校、という考え方は確かにそうでしょう。
互いに互いを認め合えるか、という点は別として。
当ブログでは内向的な人を全力で応援していますので、他者との関連性よりもまず、これを読んでいる方の自己肯定感を重視しています。
何度も書いてますけれども、カースト下位=ダメな奴という考え方はないです。
自信を持てなくても、どうかご自身を否定するような考え方はしないでほしいと思います。
スクールカーストの歴史とキャラ的コミュニケーションについては以下の記事を参照ください。
スクールカーストはどの段階で起こる?
いったいクラスの序列は、どの段階で決まってしまうのでしょうか。
早い場合ですと新学期のクラス替えから一週間もしないうちに、誰が決めるともなく決まってしまうのではないでしょうか。
ではなぜクラス替えでそのような事例が生まれるのでしょうか?
クラス替えの法則、というものがあるようです。
■クラス替えの法則
(1)各クラスの成績の偏りをなくすように配分する
(2)配慮が必要な生徒やリーダーは各クラスに均等配分する
(3)先生のひいきが生まれないように配分する
引用元・AERAbot連載「ぶらり不登校」より 教師が決める「スクールカースト」 演じるキャラに苦しむ子たち
スクールカーストは、教員の側の立場とコトバに言い換えるのならば「クラスの雰囲気」と言っても良いでしょう。
バランスが取れてるように見えても、生徒の立場から見たら上位と下位の格差が明確な恐るべき格差社会ではないでしょうか。
少なくとも平等とは無縁なものです。
ただしスクールカーストと一口に言っても、すべて悪い側面があるわけではありません。
幸いなことに、カーストとは無縁の学校生活を送る人たちも一定数おります。
公正な態度が取れる人格者が中心にいる場合は全体的に良い雰囲気になります。
そんなケースはなかなかありませんけれども…。
「スクールカーストなんてなかったよ。みんなで楽しい学校生活だった」
そんなふうにクラスの雰囲気が良かったら、とてもラッキーなことです。
生涯の誇りになりますよ。
一方、上位の中心メンバーが身勝手だったり、差別意識が強い場合、教師を巻き込んでカーストが展開された場合…
クラスの雰囲気は最悪。いじめも起こる危険性があります。
下位から上位に成り上がるのはきわめて難しい
スクールカーストはクラス・学年間の「暗黙の了解」によって成り立っています。
たとえば自分が「もっと上に行きたい」と思っても、みんなが思っているキャラ付けを覆すのは容易ではありません。
厳しい現実ですが、上位を目指すためにはよほどのことが必要です。
私の経験をまじえて対策を検証した記事はこちらです。
たとえば部活でレギュラーになったり、華々しい活躍をする選手になった等の例が考えられますが、基本的には難しいと言わざるを得ません。
現実問題として有効なのは、いわゆる「大学デビュー」でしょうか。
誰も自分の事なんて知らない遠くの学校に進学すれば、カーストの壁を破ることも可能です。
厳密にいえば、人間関係リセット方式ですね。
ただし、中途半端に近い地域だったり、上位で性格のよくない(告げ口タイプの)同級生も一緒の進学先だったりした場合、噂話を流される危険性もあるので要注意です。
ネガティブな噂話を生きがいのように感じている人はどこの社会にもいると思います。
その種の人にとっては、過去の弱みはおいしいネタです。
細心の注意を払っても、足元をすくわれるリスクはぬぐえないのが現状です。
「スクールカーストなんてくだらない。そんな価値観など意に介さず、自分は好きなように生きてやる」
そんな方のために、以下のような記事をまとめてみました。
スクールカーストなんてくだらないと思っている人を全力で応援する記事
こう思えたら最高なのですが、人の心は弱いものです。
ましてや嫌われていたり、陰口をささやかれたりすると、心が折れそうになります。
筆者が全軍を経験した経緯
筆者は(運動部の経験はありませんが)1軍と2軍と3軍の全カーストを体験済みです。
さらに言えば元中二病(邪気眼系)でオタクで変わり者という、3軍のトリプルスリーも達成しています。
余談ですが、私の学生カースト遍歴についてカンタンに説明しましょう。
小学生時代は1軍で、ゲームが得意だったので、男女10数名のギャラリーを背負って『ゼルダの伝説』をクリアーしたりしてました。
飼っていた犬が仔犬を生んだ時は争奪戦になり、女子数名がケンカをしてるのをジュースを飲みながら見ていたり(※もちろんすぐに仲裁しました)
しかし中学時代はオタク=キモイという風潮にさらされ、3軍に転落。このときに中二病(邪気眼系)を発症。
数々の奇行が地元で伝説になる、本格的に「ヤバい奴」として3軍生活を過ごしました。
今現在、元中二病で苦しい思いをしている方にはこちらの記事をオススメします。
中二病を克服して心機一転!
高校生活では環境を変えて新学期から1軍に返り咲き、調子に乗って王様のように君臨するも、中学時代の同級生から昔の噂話を流され夏休み明けには3軍に撃沈。
3軍から這い上がるために、もう生涯、調子に乗らないと心に決めて「普通の奴」を演じましたが、結局2軍のまま卒業しました。
具体的に2軍で何をやったかというと、1軍のパシリのようなことをしつつ、2軍内に友人グループを結成。
流行りものやマンガや音楽、ゲームなど、無難な話題を取り揃えて誰とでも仲良くなりましたが2軍止まりでしたね。
そんな全軍経験者による実体験も下敷きにしながらが、それぞれのカーストの特徴をまとめてみました。
大学デビューと『同窓会の壁』について
知人のフェイスブックなどを見ると、当たり前のように「同窓会に行った」話があります。
「格差」等を感じて嫌な思いをした等のツイートや、「やっぱり行ってよかった」系のブログ記事も散見します。
ある程度社会的に安定した生活を過ごせている1軍にとって、同窓会は凱旋パレードのようなものです。
1軍出身で、運動や成績が優秀だった人の場合、華やかな経歴を築くことも多いですから、なおさらです。
2軍の、たとえ学生時代、ちょっと冴えない感じでも、やはり過ぎた青春は美しい思い出になるものです。
同窓会への出席は、スケジュールさえ合えば是非行きたくもなるはずです。
しかし3軍は違います。
大抵の3軍経験者にとって学生時代は忌まわしき黒歴史であり、決別したい過去です。
たとえば、地方のガリ勉の男子が大学デビュー、都会の大手企業への就活もうまく行って社会的な成功を収めたとします。
でも、きっと同窓会の出席には仄暗い感情が付きまとうでしょう。
「あいつらを見返してやるか…」
そんな思いで、高いスーツに身を包み、復讐の場としての同窓会に足を運びます。しかし…
「ガリ勉が似合わねースーツ着てんじゃねー!」
現実問題、地元に帰ると意外とカースト上位で地元に残ったマイルドヤンキー男子たちに、頭が上がらない…
なんてことも往々にしてあります。
ただ、出席した女子たちにはこっそりモテたりもします。
もっとも、その頃には成功したガリ勉男子には美しい伴侶を得ていることでしょう。
いわゆる「大学デビュー成功組」か、環境を変えてうまく行った人は、勉強も含めて内面を磨き上げた結果でしょう。
ゲーム的な言い回しなら、レベルを上げた、というだけではなく、クラスチェンジに成功したということですね。
屈折した思いを掲げつつ、自己を磨き上げた3軍出身者にとって、同窓会は鬼門でもあります。
なぜなら、地元に根を下ろした人は学生時代の価値観から何一つ変わっていない場合が多いからです。
そんな事情も含めて、大人の対応が取れる3軍出身者だけが、同窓会に出席を検討しても良いでしょう。
スクールカースト1軍は将来どんな職に?
スクールカースト1軍の将来については、こちらの記事にまとめました。
まとめ
・スクールカーストは、およそ新学期から一週間もしないうちに何となしに決まる。
・学校という閉ざされた空間でヒトの本性がむき出しになった現象。
・序列を覆すのはきわめて難しい。地元から遠い学校に進学、転校など極端に環境を変えれば可能かも。
・1軍の最大の特徴はコミュ力。相手に干渉する能力が高い者が有利。
・1・5軍は空気を読むのが上手い。よく言えば気配り、悪く言えば太鼓持ち。
・2軍は消極的な平和主義者。
・3軍はあまり相手にされない層。でも社会的に成功する潜在能力はもっとも高い。
・2軍と3軍の間には「同窓会の壁」と呼ばれる障壁があり、元3軍にとって同窓会は、なかなかハードルが高い。
・80年代から90年代のバラエティ番組の手法『キャラ的コミュニケーション』が、スクールカースト問題に少なからず影響している。
この記事は何分にも著者の経験と主観による印象に基づいて書かれたものであり、実際これを読んでいるあなたの周りで起こっている現象とは異なるかもしれません。
しかし、内向的な人間にとって、スクールカーストは学校を卒業してからも、心を呪縛し続ける可能性があります。
私の記事からほんのわずかでも何か前向きな心を引き出すキッカケとなることを願ってやみません。
もし、これを読んでいるあなたがたとえ3軍の境遇だとしても、いじめに遭ったとしても、どうかくじけないでください。
学校外に自分が信じられるものを見つけてください。世の中の変革者は大抵3軍の出身者(ネットで調べればそうそうたるメンツが出てきます)
ですから、3軍が一番伸びしろがあると断言できます。